2011年8月15日月曜日

All My Trials 


ある時期、さまざまな歌手が唄った曲。リアルタイムでは聴いていませんが、辛酸をなめさせられながらも懸命に生きる女性たちを思い起こさせます。自分が生きている現実の世界だけが“在る”のではなく、ここはいわば生きるという名の学校なのかもしれません。試練に耐えられるのも、彼の地を信ずればこそ..。ビートルズのアップル・レコードと契約し、「アップルの歌姫」と呼ばれたメリー・ホプキンMary Hopkinの画像です。

【曲紹介】
◯“ All My Trials ” は、1950年代から60年代にかけて盛んだった社会的抗議運動の中で、人々に歌い継がれたフォークソング(民謡)。母の臨終に接している子どもを慰める子守唄が、元とされている。

◯ジョーン・バエズやピーター・ポール&マリーが歌ったヴァージョンが特に有名。

◯カーター・ファミリーのメイベルの3人娘の末っ子アニタ・カーターのヴァージョンも。
ちなみに、アニタのすぐ上の姉ジューンはジョニー・キャッシュの妻。


【歌詞】
Hush little baby, don't you cry,
You know your mama was born to die
All my trials, Lord, soon be over
かわいい子よ
泣くのはおやめ
お母さんは、生まれてきたからには 死ぬんだよ
主よ 私の試練もじきに終わりますよね

I've got a little book with pages three,
( I had a little book was given to me, と、唄われる場合もある)
And every page spelled Liberty.
All my trials Lord, soon be over.
私に授けられた一冊の小さな本は たった三ページ
どのページにも“自由”の文字が綴られている。
主よ 願わくば試練を速やかに終わらせたまえ

Too late my brothers, too late,
but never mind.
All my trials Lord, soon be over.
遅すぎた、兄弟達よ 遅すぎた
しかし気にする事はない
試練を与えたもうた主よ
試練を速やかに終わらせたまえ

If religion were a thing that money could buy,
You Know the rich would live and the poor would die.
All my trials Lord, soon be over.
もし信仰の深さがお金によって決められるなら
金持ちは生き、そして貧しき者は死に行くのみ
主よ
どうか速やかに終わらせたまえ

All my trials Lord, soon be over.
All my trials Lord, soon be over.
試練を与えたもうた主よ、
願わくばこの試練を速やかに終わらせたまえ


※以下の歌詞が唄われる事も多いそうです。

There grows a tree in paradise,
And the pilgrims call it the Tree of Life.
All my trials, Lord, soon be over.
楽園には一本の樹が生えていて
巡礼者はそれを‘生命の樹’と呼んでいます
主よ、これで私の試練も終わるのですね

River jordan is muddy and cold,
Well it chills the body but not the soul.
All my trials, Lord, soon be over.
ヨルダン川は泥だらけで冷たい川
でも冷えるのは身体だけ
魂が凍らされる事はない
主よ、これで私の試練も終わりです


※文語調に訳されて、教会などで朗読される事もあるそうです。

「自由と書かれた本には自由の意味は書かれまじ
天の「生命の樹」 そは地上にあらず
果つることなきまことの愛は
金では購(あがな)えぬ 
わが諸々の苦難は程なく潰(つい)ゆべし

信仰までも金品で購い得れば
富者は生き延び 貧者は朽ちる

ヨルダン川はいと寒く 
肉体冷やされども
魂までは凍てつかされず

全て手遅れであれども
主への信仰 我らの自由
与えられし唯一の自由」



0 件のコメント:

コメントを投稿