2011年6月30日木曜日

What a Wonderful World


英語を習い始めた頃、父が買ってきてくれた教材に「一番長い単語は何?」というクイズがありました。答えは“SMILES”。SとSの間に1マイルもあるからという理由に、何となく騙されたように感じたものです。それから大分経って、三人称単数、縁もゆかりも無い他人が笑うこと、そうした光景を眼にして幸福を感じられることこそ、幸せの証しと想えるようになりました。この歌を聴くと、それを教えてくれた笑顔の父が自然に偲ばれます。

【曲紹介】
◯作詞・作曲は、ジョージ・ダグラスGeorge Douglasと、ジョージ・デヴィッド・ワイスGeorge David Weiss。因みに、G・ダグラスは、音楽プロデューサー、ボブ・シールBob Thieleのペンネーム。リリースは、ベトナム戦争(Vietnam War1959~1975)中の1968年。

◯歌唱は、サッチモの愛称で親しまれたルイ・アームストロングLouis Armstrong 。

◯1987年の映画『グッドモーニング, ベトナム』で用いられ、リバイバルヒット。

◯ 日本では、コマーシャルに多用されている。



【歌詞】
I see trees of green,
red roses too
I see them bloom,
for me and you
And I think to myself,
what a wonderful world
目に映る
樹々の緑 真紅のバラ
僕には
君とぼくのために
花々が咲いてくれているように感じられる
だから、自分で自分に言ってしまうのさ
なんてすばらしい世界なんだろうって

I see skies of blue,
And clouds of white.
The bright blessed day,
The dark sacred night.
And I think to myself,
What a wonderful world
顔を上げれば、
抜けるように青い空
そこに浮かぶ白い雲が見える
明るく輝いて、祝福に満ちているような昼間
おごそかな暗闇に包まれた神聖な夜
だから、つくづくと自分で感じるんだ
なんてすばらしい世界って

The colors of the rainbow,
So pretty in the sky.
Are also on the faces,
Of people going by,
I see friends shaking hands.
Saying, "How do you do?"
They're really saying,
"I love you"
虹の色は
とてもきれいだ
空を飾っているのさ
行き交う人々の顔にも七色の光が降り注いでいる
皆の顔が、輝いて見える
友だち同士が握手をしている
「どうだい、調子は?」と聴きながら
そんな風に口に出して、ホントのところは、
「君が大好きさ」と言いたいのさ

I hear babies cry,
I watch them grow,
They'll learn much more,
Than I'll ever know.
And I think to myself,
What a wonderful world
泣いてる赤ん坊の声が聞こえる
彼らが成長していくのを見守っていきたいね
子どもらはこれから たくさんたくさん学んでいくんだろうね
ぼくが知り得ないことも
すばらしいことさ
そう ぼくは思う
なんてすばらしい世界なんだろう

Yes, I think to myself,
What a wonderful world
そう、僕は心の中で思っている
なんて素晴らしい世界

Oh yeah.
そうさ

※"How do you do?"は、"I love you"と韻を踏むための詩的表現で、"How are you?"の意味に使われることがあるそうです。詩に特別に許された方法(poetic license)のひとつとか。

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