2011年7月8日金曜日

I am What I am 


ドナ・サマーと並ぶディスコ・クイーンとして君臨したグロリア・ゲイナーGloria Gaynorが唄っています。ディスコでは“I Will Survive(恋のサバイバル)”の方がかかっていたのかもしれません。I am What I am「我は在りて在るもの」解釈として、旧約聖書で語られるモーゼの逸話がしばしば引合に出されるようですが、元々は同性愛に対する偏見に抗するミュージカルの劇中歌。偏見や先入観を物ともせず、「私は私」と黒人の女性が力強く宣言することに、大らかなに感銘を受けます。

【曲紹介】
◯作詞・作曲は、ジェリー・ハーマンJerry Herman

◯ブロードウェイ・ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール La Cage aux Folles 』の劇中歌。原作は、ジャン・ポワレの書いた喜劇で、1973年にフランスでストレートプレイとして初演された。1978年には映画化(邦題『Mr.レディ Mr.マダム』)。映画の世界的なヒットを受け、1983年にミュージカルとして初演された。

◯グロリア・ゲイナーのアルバム『I Am』(1983)に収録されている。

【歌詞】
I am what I am
I am my own special creation
So come take a look
Give me the hook
Or the ovation
It's my world
That I want to have a little pride 
My world
And it's not a place I have to hide in
Life's not worth a dam
Till you can say
'Hey, world, I am what I am'
私は私
私は、私という特別な創造物
だから来て、見て頂戴
私をお払い箱にするか
大喝采をするか
これが私の世界
たとえ僅かであっても
自分自身で誇りを感じていたい
私の世界
でもそれは、私が隠れなければならない場所じゃない
人生は悪態をつく価値も無い
もしあなたが、「どう?私は私なの」
と言えない限り

I am what I am
I don't want praise I don't want pity
I bang my own drum
Some think it's noise I think it's pretty
And so what if I love each sparkle and each bangle
Why not see things from a different angle
Your life is a shame
Till you can shout out loud
'I am what I am'
私は私
称讃も要らないし、憐れみも欲していない
私は自分の太鼓を叩くだけ
他の人には雑音でも、自分にはステキな音
私がそれぞれの輝きや飾りを愛するからといって
何だっていうの!
違う角度から見てはいけないの?
お前の人生は恥だと思い込まされてしまう
あなたが大声で
「私は私!」と
叫び出さない限り

I am what I am
And what I am needs no excuses
I deal my own deck
Sometimes the aces sometimes the deuces
It's one life and there's no return and no deposit
One life so it's time to open up your closet
Life's not worth a dam till you can say
'Hey, world, I am what I am'
私は私
私であるために何の断りも要らない
私は自分で札を切る
ある時はエース、ある時は2の札
一度きりの人生
後戻りもできないし、他人任せにもできない
あなただけのひとつの人生
クローゼットを開けるときは今!
人生は悪態をつく価値も無い
もし、「どう?皆さん、私は私」
と言い切れない限り


※ミュージカル・タイトルの『ラ・カージュ・オ・フォール』とは、舞台となるフランスのナイトクラブの名前で、日本では『籠の中の道化たち』と訳されることも。

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