2011年8月29日月曜日

Happy


ダイアナ・ロスがビリー・ホリディに扮した映画『ビリー・ホリディ物語』。初主演にしてオスカーにノミネートされ、ソロ歌手としての存在感を確かにした作品と言われています。しあわせは、求めて追いかけるものではなく、噛みしめて味わうもの。小さな穏やかさにしあわせを実感することで心のありようが変わり始める事を、静かに伝えてくれます。マイケルはこの曲を愛し、青年期になってもたびたびコンサートで唄っていたようです。

【曲紹介】
◯作曲:ミシャル・ルグランMichael Legrand、作詞:スモーキー・ロビンソンSmokey  Robinson。

◯映画 “ Lady Sings The Blues ”(邦題『ビリー・ホリディ物語』(1972))のためにミシャル・ルグランが作曲した“ Love Theme from Lady Sings the Blues” (邦題『愛のテーマ』)に、スモーキー・ロビンソンが歌詞をつけたもの。

◯1973年に発表されたマイケル・ジャクソンのソロ3rdアルバム『ミュージック・アンド・ミー』に収録されている。録音は1972年12月。

【歌詞】 (※上記ライヴ映像で省略/改変されている歌詞を含みます)
Sadness had been close as my next of kin
Then Happy came one day, chased my blues away
‘悲しみ’が、いつもずっと僕のすぐそばにいた
するとある日、‘幸せ’がやってきて、僕の憂鬱を吹き飛ばしてくれた

My life began when Happy smiled
Sweet, like candy to a child
Stay here and love me just a while
Let sadness see what Happy does
Let Happy be where Sadness was
‘幸せ’ が僕に微笑みかけた時、僕の人生は始まったのさ
微笑みは、キャンディをもらった子どものように甘くて
だから ‘幸せ’よ、僕のことを好きになって、もう少し僕のそばにいてくれないかな
‘幸せ’が僕に何をしているか、‘悲しみ’に見て欲しいな
‘悲しみ‘がいたところに、‘幸せ‘にいてほしいのさ

Happy, that's you

You made my life brand new
Lost as a little lamb was I
Till you came in
‘幸せ’って、君のことさ
君が僕の人生を全く新しいものにしてくれたんだ
君が現れるまで、僕は迷える子羊みたいだったんだ

My life began when Happy smiled

Sweet, like candy to a child
Stay here and love me just a while
Let sadness see what Happy does
Let Happy be where Sadness was
僕に微笑みかけた時、僕の人生は幸せになった
キャンディをもらった子どものように甘くなった
だから、僕のことを好きになって、僕のそばにいてくれないかな
‘幸せ‘になると、‘悲しみ’を感じなくなるのかな
君がいてくれれば、もう‘悲しみ‘を感じることもないんだ

(Till now)
今まで

Where have I been?
What lifetime was I in?
Suspended between time and space

Lonely until
Happy came smiling up at me
Sadness had no choice but to flee
I said a prayer so silently
Let Sadness see what
Happy does
Let Happy be where
Sadness was till now
いったい僕は何処にいたんだろうね
僕が過ごしてきた毎日は、何だったんだろうね
過ぎ行く時間の中で、宙ぶらりんになって
君という幸せが現れるまで、一人ぼっちだったのさ
悲しみには、去ってもらうしかないんだ
僕は祈りを捧げたよ
君という幸せの力を、悲しみに見せてやりたい
悲しみが今までいた場所に、これからは幸せがいるんだ

Happy,yeah,yeah,Happy
La-la-la-la-la-la-la-la.yeah
君は、幸せさん、そうさ
そうさ

2011年8月26日金曜日

Cry Me A River


『女はそれを我慢できない』の映像。まるで着替人形のように、次から次へとゴージャズな衣装を着ての歌唱に、大人の女性の優しい余裕を感じます。女性の未練というより、男性を許しながら、いつまでも自分を想ってくれる女心を期待した男性からの心情にも受け取れます。とはいえ、歌い方が違えば、諦め切れずに相手を責めている恨み節にもなることでしょう。

【曲紹介】
◯作詞/作曲は、アーサー・ハミルトンArthur Hamilton。1953年の作品。

◯1955年の映画「皆殺しのトランペット」原題"Pete Kelly's Blues"の挿入曲として作曲され、エラ・フィッツジェラルドが歌うことを想定されていたという。

◯1955年にジュリー・ロンドンが唄い、大ヒット。ジャンルを問わず、多くの歌手によってカバーされ、スタンダードとして定着している。

◯エアロスミスのアルバム『美獣乱舞』(1982年)でも取り上げられ、2002年にはジャスティン・ティンバーレイクのバージョンがヒット。

【歌詞】
Now you say you’re lonely
You cry the whole night thorough
Well, you can cry me a river
Cry me a river
I cried a river over you
今頃になって ‘淋しい’ なんて言うのね
一晩中 涙に暮れていたなんて
だったら 思う存分お泣きなさい
涙で川ができるほど 泣くといいわ
私だって あなたを想って  さんざん涙を流してきたんですもの

Now you say you’re sorry
For bein’ so untrue
Well, you can cry me a river
Cry me a river
I cried a river over you
今さら ‘すまない’ なんて謝まるのね
自分がどんなに不実だったかを
だったら 川のようにお泣きなさい
川のように涙を流すことね
私だって あなたのために たくさん泣かされてきたんですもの

You drove me, nearly drove me out of my head
While you never shed a tear
Remember, I remember all that you said
Told me love was too plebeian
Told me you were through with me and
気が狂ってしまうほど
私を夢中にさせておいて
あなたは涙の一滴もこぼすことはなかった
覚えている?あなたが私に言った事
忘れたりはしないわ
愛なんて くだらないとか
私とはもう終わっただとか

Now you say you love me
Well, just to prove you do
Come on and cry me a river
Cry me a river
I cried a river over you
それなのに 
今さら あなたは‘ 愛してる’ なんて言う
だったら それを証明してみせて
川のように あふれる涙で
涙が川になるまで泣いてみせて

I cried a river over you
I cried a river over you
(Echo) I cried a river over you
私はあなたのことを想って
さんざん泣いてきたんですもの...

2011年8月15日月曜日

All My Trials 


ある時期、さまざまな歌手が唄った曲。リアルタイムでは聴いていませんが、辛酸をなめさせられながらも懸命に生きる女性たちを思い起こさせます。自分が生きている現実の世界だけが“在る”のではなく、ここはいわば生きるという名の学校なのかもしれません。試練に耐えられるのも、彼の地を信ずればこそ..。ビートルズのアップル・レコードと契約し、「アップルの歌姫」と呼ばれたメリー・ホプキンMary Hopkinの画像です。

【曲紹介】
◯“ All My Trials ” は、1950年代から60年代にかけて盛んだった社会的抗議運動の中で、人々に歌い継がれたフォークソング(民謡)。母の臨終に接している子どもを慰める子守唄が、元とされている。

◯ジョーン・バエズやピーター・ポール&マリーが歌ったヴァージョンが特に有名。

◯カーター・ファミリーのメイベルの3人娘の末っ子アニタ・カーターのヴァージョンも。
ちなみに、アニタのすぐ上の姉ジューンはジョニー・キャッシュの妻。


【歌詞】
Hush little baby, don't you cry,
You know your mama was born to die
All my trials, Lord, soon be over
かわいい子よ
泣くのはおやめ
お母さんは、生まれてきたからには 死ぬんだよ
主よ 私の試練もじきに終わりますよね

I've got a little book with pages three,
( I had a little book was given to me, と、唄われる場合もある)
And every page spelled Liberty.
All my trials Lord, soon be over.
私に授けられた一冊の小さな本は たった三ページ
どのページにも“自由”の文字が綴られている。
主よ 願わくば試練を速やかに終わらせたまえ

Too late my brothers, too late,
but never mind.
All my trials Lord, soon be over.
遅すぎた、兄弟達よ 遅すぎた
しかし気にする事はない
試練を与えたもうた主よ
試練を速やかに終わらせたまえ

If religion were a thing that money could buy,
You Know the rich would live and the poor would die.
All my trials Lord, soon be over.
もし信仰の深さがお金によって決められるなら
金持ちは生き、そして貧しき者は死に行くのみ
主よ
どうか速やかに終わらせたまえ

All my trials Lord, soon be over.
All my trials Lord, soon be over.
試練を与えたもうた主よ、
願わくばこの試練を速やかに終わらせたまえ


※以下の歌詞が唄われる事も多いそうです。

There grows a tree in paradise,
And the pilgrims call it the Tree of Life.
All my trials, Lord, soon be over.
楽園には一本の樹が生えていて
巡礼者はそれを‘生命の樹’と呼んでいます
主よ、これで私の試練も終わるのですね

River jordan is muddy and cold,
Well it chills the body but not the soul.
All my trials, Lord, soon be over.
ヨルダン川は泥だらけで冷たい川
でも冷えるのは身体だけ
魂が凍らされる事はない
主よ、これで私の試練も終わりです


※文語調に訳されて、教会などで朗読される事もあるそうです。

「自由と書かれた本には自由の意味は書かれまじ
天の「生命の樹」 そは地上にあらず
果つることなきまことの愛は
金では購(あがな)えぬ 
わが諸々の苦難は程なく潰(つい)ゆべし

信仰までも金品で購い得れば
富者は生き延び 貧者は朽ちる

ヨルダン川はいと寒く 
肉体冷やされども
魂までは凍てつかされず

全て手遅れであれども
主への信仰 我らの自由
与えられし唯一の自由」



2011年7月30日土曜日

Ben


まさか後年になって、ネズミのベンのように、マイケルが犯罪者扱いされる事態になるとは、誰も予想していなかったと察せられます。仕事を持つ人々を平等に尊重できる人間は少なからずいるでしょう。でも、どんな人間をも、どんな生物をも、同じように大切にすることは、並大抵の意識ではできません。ありとあらゆる偏見や先入観を持たずに、生きとし生けるもの全てに慈しみの視線で接していたマイケル。生命への誠実な態度が宿った歌声です。

【曲紹介】
◯作詞/作曲は、Don Black とWalter Scharf

◯1972年公開の映画『ベン』のエンディングテーマとして、使用された。

【歌詞】
Ben, the two of us need look no more
We both found what we were looking for
With a friend to call my own, I'll never be alone
And you my friend will see, you've got a friend in me
(You've got a friend in me)
ベン、僕たち二人はもう探さなくていいんだよね
二人とも、お互いに探していたものを見つけたんだもの
自分の友達と呼べる相手に巡り会えたのだから
僕はもう一人じゃない、ちっとも淋しくなんかないよ
そして君もまた、僕こそが本当の友達だって、わかってくれるよね
(君は僕という友だちを見つけたのさ)

Ben, you're always running here and there
(Here and there)
You feel you're not wanted anywhere
(Anywhere)
If you ever look behind and don't like what you find
There's something you should know, you've got a place to go
(You've got a place to go)
ベン、君はいつもあちらこちらへ走りまわっているね
(あちら、こちら)
どこに行っても必要とされていないと思ってるのかな
(どこに行っても)
もし君が振り返って、あまり気にいるようなことが見つからなくても
どうか覚えていて欲しいんだ
君には落ち着ける場所はあるんだってこと
(君が行くべき場所はここにあるんだよ)

I used to say, "I and me"
Now it's us, now it's we
(I used to say, "I and me")
(Now it's us, now it's we)
僕は今まで‘僕’と‘君’って言っていた
でもこれからは‘僕たち’なのさ
(いつも‘僕’と言ってきた)
(でも今は‘僕たち’に変わったんだ)

Ben, most people would turn you away
(Turn you away)
I don't listen to a word they say
(A word they say)
They don't see you as I do, I wish they would try to
I'm sure they'd think again if they had a friend like Ben
(A friend)
Like Ben
(Like Ben)
Like Ben
ベン、ほとんどの人が君を追い払うようなことをしているね
(あっちに行けって)
でも僕は、彼らの言葉には耳を貸さないよ
(かれらが言っているのはまやかしなんだ)
あの人たちは、僕が君を見るようにはみていないんだ
同じようにきちんと君を見て欲しいと思うけれど
もしあの人たちに、僕にとっての君のような友達がいたら、
きっと考え直すはずさ
皆そうなるに決まっているさ
(本当の友達がいれば)
もしベン、君のような友達がいたら
(もし、ベンのような友達がいたらね)

※ブログで訳した曲も、ようやく100 曲を数えました。


2011年7月28日木曜日

Someone To Watch Over Me


数々の歌手、そして演奏家にカヴァーされてきた名曲。軽快なテンポをゆっくりと演奏する事で、温かいラヴバラードの完成へと導かれたというエピソードが伝えられています。過激な言動で話題をふりまいてきたAmyの早すぎる死が報道され、改めて彼女の歌唱を聴いてみました。決して投げやりではなく、スタンダード・ナンバーを丁寧に唄っています。亡くなってしまった後だから、尚さらに、「確かに見守っていて欲しい」という切ない願いが響きます。

【曲紹介】
◯作詞:アイラ・ガーシュウィンIra Gershwin、作曲:ジョージ・ガーシュウィンGeorge Gershwin。1926年、ミュージカル『オー、ケイOh,Kay!(邦題:万事円満)』のために作った曲。1992年のミュージカル『クレイジー・フォー・ユー』でも使用された。『やさしい伴侶を』『誰かが私を見つめてる』『誰かが優しく見つめてる』等の邦題がつけられている。

◯曲を作っている途中で、アイラが入院したため、友人のハワード・ディーツが手伝い、タイトルもディーツがいくつか考えたものの中の一つとも言われている。

◯ミュージカルに出演したガートルード・ローレンスが歌い、大ヒット。

◯ジョージ・ガーシュウィンの伝記映画「ラプソディー・イン・ブルー」(1945)や、ローレンスの伝記的ミュージカル映画「スター!」(1968)他、多くの映画に使われている。

◯エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン、フランク・シナトラ、リンダ・ロンシュタット他、多くの歌手に歌い継がれている。


【歌詞】
(VERSE)
There’s a saying old says that love is blind
Still, we’re often told “Seek and ye shall find”
So I’m going to seek a certain lad I’ve had in mind
Looking everywhere, haven’t found him yet
He’s the big affair I cannot forget
Only man I ever think of with regret
I’d like to add his initial to my monogram
Tell me, where is the shepherd for this lost lamb?
昔から「恋は盲目」なんて言われているけれど
「求めよ、さらば与えられん」という諺もあるし
だったら私は、思い描いてきたような人を探してみるわ
あちらこちら見回しているんだけど
まだ見つけられないの
そんな素敵な人と出逢えたなら
忘れる事の出来ない大恋愛になるでしょうし
もし叶わなかったら悔いが残るわ
その人のイニシャルを、私の名前の一部にできたら
ねぇ、誰か教えて!
この迷える子羊の
羊飼いさんはどこにいるの?

(CHORUS)
There’s a somebody I’m longing to see
I hope that he turns out to be
Someone who’ll watch over me
I’m a little lamb who’s lost in the wood
I know I could always be good
To one who’ll watch over me
ずっと会いたいと探し求めている
いつも私を見守ってくれるような人
私は森の中で迷子になった子羊
でも見守ってくれる人の前でなら
いつだっていい子でいられるわ

Although he may not be a man some
Girls think of as handsome
To my heart he’s carry the key
女の子にもてはやされるような
ハンサムな人ではないかもしれないけど
私の心を開く鍵は
その人が持っているはず

Won’t you tell him,
Please to put on some speed,follow my lead?
Oh how I need someone to watch over me!
だから、ねぇ?
誰かその人に伝えてくれないかしら
もっと急いでって
早く、私の前に現れてって!
あぁ、こんなにも必要としているの
いつも私を見守ってくれる、そんな人を

2011年7月17日日曜日

Dance With My Father


稀代のヴォーカリスト、ルーサー・ヴァンドロスが、幼い頃に亡くした父を歌った曲です。かのスモーキー・ロビンソンが 『ヴォーカリストあまたいれども、ルーサー・ヴァンドロスはただひとり!』と称えたように、品格あるヴェルヴェット・ヴォイス。映像には、発表時すでに病床にあったルーサーの復活を祈って、スティービー・ワンダーはじめ、多数の友人たちが登場しています。“ a song that would never, ever end ”永遠に終わらない歌、涙無くして聴く事はできません。

【曲紹介】
◯作詞/作曲は、ルーサー・ヴァンドロスLuther Vandross。2005年7月1日、54歳の若さで逝去。

◯同タイトルのアルバム『Dance with My Father 』(2003) 収録。

【歌詞】
Back when I was a child
before life removed all the innocence
My father would lift me high
and dance with my mother and me and then
Spin me around 'til I fell asleep
Then up the stairs he would carry me
And I knew for sure
I was loved
私が子供の頃
すべてが純真で
人生というものが動き始めていない頃
父は私に高い高いをしたり
母や私と踊ってみせたりした
くるくると回りながら、踊り過ぎて眠くなると
父は私を階段を上がり部屋まで運んでくれた
そんなとき確かに感じた
自分は愛されているんだと

If I could get
another chance
another walk
another dance with him
I'd play a song that would never, ever end
How I'd love, love, love
To dance with my father again
もしもう一度
もう一度だけ父と踊れるのなら
決して終わらない曲をいつまでもかけていよう
恋しくて恋しくてたまらない
父とダンスした時のこと

When I and my mother would disagree
To get my way, I would run from her to him
He'd make me laugh just to comfort me
Then finally make me do just what my mama said
Later that night when I was asleep
He left a dollar under my sheet
Never dreamed that he
would be gone from me
母と言い争いをした時には
父の元へ逃げ込んだものだ
父は私の言う事を聴いてくれ、笑わせてくれた
すると母の言う事を素直に聴く気になったもの
その夜私が寝ていると
父はシーツの下に1ドル硬貨を入れてくれていた
夢にも思わなかった
父が私をおいて逝ってしまうなんて

If I could steal
one final glance,
one final step,
one final dance with him
I'd play a song that would never, ever end
Cause I'd love, love, love
To dance with my father again
もしもう一度だけ
もう一度だけ父を見る事ができるなら
一緒にステップを踏んで踊れる最後のチャンスが与えられたら
決して決して終わらない、永遠に続く曲をかけよう
恋しくてたまらない
父とダンスした日々のことが

Sometimes I'd listen outside her door
And I'd hear how my mother cried for him
I pray for her even more than me
I pray for her even more than me
ときどき母の部屋から
父を想って泣く声が聞こえて来た
そんなときは母のために祈った
自分より母のために祈った


I know I'm praying
for much too much
But could you send back
the only man she loved
I know you don't do it usually
But dear Lord she's dying
To dance with my father again
叶わない祈りとわかっていても
どうか、母が愛した一人の男をお返し下さいと
そんなことは普通は叶えられないでしょう
でも神様
母は死ぬほど父と踊りたがっているんだ
父ともう一度だけ

Every night I fall asleep
and this is all I ever dream
「Dance With My Father」
毎晩眠りにつくとき
それだけが私の夢のすべてだった
「父と踊りたい」

2011年7月15日金曜日

She's the One


元々はワールド・パーティの曲。欧米では絶大な人気を誇るロビー・ウィリアムズがカヴァーしたヴァージョン。歌詞はシンプルですが非常に意味深くも解釈でき、1つ1つの単語が韻を踏みながら、近づいてくるようです。「唯一人の人」という結婚式で受け容れられそうなフレーズが続きますが、メロディがいわゆるハッピーソングではないため、しみじみと静かに聴くのに適しています。SheのSの音が効いているため、He is the One として唄われそうもありません。

【曲紹介】
◯作詞/作曲は、カール・ウォリンジャーKarl Wallinger。ザ・ウォーターボーイズを突然脱退し、結成したワールド・パーティーWorld Partyのアルバム『エジプトロジーEgyptology』(1997) 収録。

◯1999 年に、ロビー・ウィリアムズRobbie Williamsがカヴァーし、大ヒット。

【歌詞】
I was her she was me
We were one we were free
And if there's somebody calling me on
She's the one
If there's somebody calling me on
She's the one
僕は彼女で、彼女は僕だった
僕らは一心同体で、僕らは自由だった
もし僕を求める人がいるとするなら
それは彼女なんだ
もし僕を求める人が他にいても
彼女なんだ

We were young we were wrong
We were fine all along
If there's somebody calling me on
She's the one
僕たちは若くて、間違える事もあった
だいたい上手くやっていた
もしも僕を求める人がいるとしたら
彼女なんだ

When you get to where you wanna go
And you know the things you wanna know
You're smiling
When you said what you wanna say
And you know the way you wanna play
You'll be so high you'll be flying
君が行きたいところへ行くとき
知りたいと思っていたことが分かった時
そんな時の君の笑顔
君が言いたいことを言った時
知りたいと思っていた遊び方が分かった時
君はとても溌剌として飛んでいってしまいそうだね

Though the sea will be strong
I know we'll carry on
Cos if there's somebody calling me on
She's the one
If there's somebody calling me on
She's the one
海は荒れるだろうね
でも僕たちは乗り越えていかれる
わかっているのさ
なぜって
もしも僕を求める人がいるならば
彼女なんだから
もしも僕を求める人が他にいたとしても
彼女なんだ

When you get to where you wanna go
And you know the things you wanna know
You're smiling
When you said what you wanna say
And you know the way you wanna say it
You'll be so high you'll be flying
君は行きたいところへ行くときや
知りたいと思っていたことが分かった時
君は笑うんだ
君は言いたいことを言った時や
知りたいと思っていた遊び方が分かった時
とても興奮して飛んでいってしまいそうに感じるよ

I was her she was me
We were one we were free
If there's somebody calling me on
She's the one
If there's somebody calling me on
She's the one
僕は彼女で、彼女は僕だった
僕らは一心同体で、僕らは自由だった
もし僕を求める人がいるとするなら
それは彼女なんだ
もし僕を求める人が他にいても
彼女なんだ

If there's somebody calling me on
She's the one
If there's somebody calling me on
She's the one
Yeah, She's the one
If there's somebody calling me on
She's the one
もし僕を求める人が他にいても
彼女なんだ
もし僕を求める人がいるとするなら
それはそう、彼女なんだ
もし僕を求める人が他にいても
彼女なんだ
彼女なんだ


2011年7月12日火曜日

Free As A Bird


‘レット・イット・ビー’以来、四半世紀ぶりのシングルと話題となったザ・ビートルズの曲。プロモーション・ビデオには、Working Class Hero のアンソロジーとして、幾多のシーンが盛り込まれています。鳥は登場せず、鳥の視点で高低差の激しい映像が次々に繰り広げられます。編曲の雰囲気も、何とは言わず誰とも特定できないけれど‘確かにビートルズ’です。

【曲紹介】
◯ジョンが1977年頃レコーディングしていた未発表のデモテープを、オノヨーコが、直接ポール・マッカートニーに手渡し、ジョージやリンゴとレコーディングを行い、結果的メンバー4人全員で完成させたビートルズ・ナンバー。1995年12月、リリース。

【歌詞】
Free as a bird,
it's the next best thing to be.
Free as a bird.
鳥のように自由
それが次になりたいこと
鳥のように自由に

Home, home and dry,
like a homing bird I'll fly
as a bird on wings.
帰るのさ。心から安心して
巣に帰る鳥のように、飛ぶんだ
羽根を広げて飛ぶ鳥のように

Whatever happened to
the life that we once knew?
Can we really live without each other?
かつて知っていた人生に何が起ころうとも
お互いのどちらかがいなくても
本当に生きていけるんだろうか

Where did we lose the touch
that seemed to mean so much?
It always made me feel so...
いったいいつ無くしてしまったのだろう
とても大切にしてきた触れ合いを
僕をいつもこんな気分にさせてくれた感触を

Free as a bird,
it's the next best thing to be.
Free as a bird.
鳥のように自由
今度生まれて来たら
鳥のように自由に

Home, home and dry,
like a homing bird I'll fly
as a bird on wings.
ずぶ濡れになった体を乾かすのが家
折れた翼で懸命に羽ばたく鳥が
帰る巣のような、
心が休まる家に帰りたい。

Whatever happened to
the life that we once knew?
Always made me feel so free
どうしたというのだろう
かつて僕たちのものだった暮らし
本当にお互いなしで暮らしていかれるのだろうか
いつも僕を自由な気分にさせてくれた生活だった

Free as a bird.
It's the next best thing to be.
Free as a bird.
Free as a bird.
Free as a bird.
鳥のように自由に
それが次に望むこと
鳥のように、自由に
鳥のように、自由に
鳥のように、自由に
鳥のように、自由に


2011年7月8日金曜日

I am What I am 


ドナ・サマーと並ぶディスコ・クイーンとして君臨したグロリア・ゲイナーGloria Gaynorが唄っています。ディスコでは“I Will Survive(恋のサバイバル)”の方がかかっていたのかもしれません。I am What I am「我は在りて在るもの」解釈として、旧約聖書で語られるモーゼの逸話がしばしば引合に出されるようですが、元々は同性愛に対する偏見に抗するミュージカルの劇中歌。偏見や先入観を物ともせず、「私は私」と黒人の女性が力強く宣言することに、大らかなに感銘を受けます。

【曲紹介】
◯作詞・作曲は、ジェリー・ハーマンJerry Herman

◯ブロードウェイ・ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール La Cage aux Folles 』の劇中歌。原作は、ジャン・ポワレの書いた喜劇で、1973年にフランスでストレートプレイとして初演された。1978年には映画化(邦題『Mr.レディ Mr.マダム』)。映画の世界的なヒットを受け、1983年にミュージカルとして初演された。

◯グロリア・ゲイナーのアルバム『I Am』(1983)に収録されている。

【歌詞】
I am what I am
I am my own special creation
So come take a look
Give me the hook
Or the ovation
It's my world
That I want to have a little pride 
My world
And it's not a place I have to hide in
Life's not worth a dam
Till you can say
'Hey, world, I am what I am'
私は私
私は、私という特別な創造物
だから来て、見て頂戴
私をお払い箱にするか
大喝采をするか
これが私の世界
たとえ僅かであっても
自分自身で誇りを感じていたい
私の世界
でもそれは、私が隠れなければならない場所じゃない
人生は悪態をつく価値も無い
もしあなたが、「どう?私は私なの」
と言えない限り

I am what I am
I don't want praise I don't want pity
I bang my own drum
Some think it's noise I think it's pretty
And so what if I love each sparkle and each bangle
Why not see things from a different angle
Your life is a shame
Till you can shout out loud
'I am what I am'
私は私
称讃も要らないし、憐れみも欲していない
私は自分の太鼓を叩くだけ
他の人には雑音でも、自分にはステキな音
私がそれぞれの輝きや飾りを愛するからといって
何だっていうの!
違う角度から見てはいけないの?
お前の人生は恥だと思い込まされてしまう
あなたが大声で
「私は私!」と
叫び出さない限り

I am what I am
And what I am needs no excuses
I deal my own deck
Sometimes the aces sometimes the deuces
It's one life and there's no return and no deposit
One life so it's time to open up your closet
Life's not worth a dam till you can say
'Hey, world, I am what I am'
私は私
私であるために何の断りも要らない
私は自分で札を切る
ある時はエース、ある時は2の札
一度きりの人生
後戻りもできないし、他人任せにもできない
あなただけのひとつの人生
クローゼットを開けるときは今!
人生は悪態をつく価値も無い
もし、「どう?皆さん、私は私」
と言い切れない限り


※ミュージカル・タイトルの『ラ・カージュ・オ・フォール』とは、舞台となるフランスのナイトクラブの名前で、日本では『籠の中の道化たち』と訳されることも。

2011年7月7日木曜日

When You Wish Upon A Star


世の汚さに、現実の冷たさに、絶望を感じるしかない時でさえ、空を見上げることができます。世界各地の百万ドルの夜景も、満天の星の美しさには決して適わない。呼吸せずに生きられない者たちにとっては、澄んだ空気こそ、何ものにも代え難い絶対的な恩恵。‘誰の願いも聞き届けられるよ’と歌は言うけれど、星と自分をつなぐ線が、澄んでいればこそ「願いは叶う」と信じたいもの。最後の行は、自分の時間を奪われない為の、おまじないです。

【曲紹介】
◯作詞は、Ned Washington。作曲は、Leigh Harline。

◯1940年のディズニー映画『Pinocchioピノキオ』の主題歌として、Jiminy Cricketジミニー・クリケットという名のコオロギが歌った。ジミニーを演じ、唄ったクリフ・エドワーズCliff Edwardsは、『ダンボ(Dumbo)』のカラスも演じた名声優だったとか。


【歌詞】
(VERSE:上記画像で囁かれていない)
When a star is born
They receive a gift or two
One of them is this
They have the power to make a wish come true
星が生まれるときにはね
一つか二つ力を授かるんだよ
そのうちのひとつが
希みをかなえる力なのさ

(CHORUS)
When you wish upon a star
Makes no difference who you are
Anything your heart desires will come to you
星に願いを かけることは
誰でもしていいことなんだよ
心から望むことなら
どんな夢だって叶うんだよ
君がどんな人かなんて、関係ないのさ

If your heart is in your dream
No request is too extreme
When you wish upon a star as dreamers do
星に夢をかけるときにはね
どんな望みだって大きすぎる事はないんだよ
夢みる人がするように
その願いに心がこもっていれば
夢は必ず叶うのさ

Fate is kind 
She brings to those who love 
The sweet fulfillment of 
Their secret longing 
運命は優しい女神だから
愛する心を持つ人の
願いをそっと満たしてくれるんだ
心に秘めた甘い願いを

Like a bolt out of the blue
Fate steps in and sees you thru
When you wish upon a star
Your dream comes true
突然光る稲妻のように
思いがけない時に
運命の女神はやってくる
そして、君を助けてくれる
星に願いをかけるなら
夢は必ず叶うのさ

*だからね、夢をみる時には
眠ってしまう前に
必ず何かを願うんだよ





2011年6月30日木曜日

What a Wonderful World


英語を習い始めた頃、父が買ってきてくれた教材に「一番長い単語は何?」というクイズがありました。答えは“SMILES”。SとSの間に1マイルもあるからという理由に、何となく騙されたように感じたものです。それから大分経って、三人称単数、縁もゆかりも無い他人が笑うこと、そうした光景を眼にして幸福を感じられることこそ、幸せの証しと想えるようになりました。この歌を聴くと、それを教えてくれた笑顔の父が自然に偲ばれます。

【曲紹介】
◯作詞・作曲は、ジョージ・ダグラスGeorge Douglasと、ジョージ・デヴィッド・ワイスGeorge David Weiss。因みに、G・ダグラスは、音楽プロデューサー、ボブ・シールBob Thieleのペンネーム。リリースは、ベトナム戦争(Vietnam War1959~1975)中の1968年。

◯歌唱は、サッチモの愛称で親しまれたルイ・アームストロングLouis Armstrong 。

◯1987年の映画『グッドモーニング, ベトナム』で用いられ、リバイバルヒット。

◯ 日本では、コマーシャルに多用されている。



【歌詞】
I see trees of green,
red roses too
I see them bloom,
for me and you
And I think to myself,
what a wonderful world
目に映る
樹々の緑 真紅のバラ
僕には
君とぼくのために
花々が咲いてくれているように感じられる
だから、自分で自分に言ってしまうのさ
なんてすばらしい世界なんだろうって

I see skies of blue,
And clouds of white.
The bright blessed day,
The dark sacred night.
And I think to myself,
What a wonderful world
顔を上げれば、
抜けるように青い空
そこに浮かぶ白い雲が見える
明るく輝いて、祝福に満ちているような昼間
おごそかな暗闇に包まれた神聖な夜
だから、つくづくと自分で感じるんだ
なんてすばらしい世界って

The colors of the rainbow,
So pretty in the sky.
Are also on the faces,
Of people going by,
I see friends shaking hands.
Saying, "How do you do?"
They're really saying,
"I love you"
虹の色は
とてもきれいだ
空を飾っているのさ
行き交う人々の顔にも七色の光が降り注いでいる
皆の顔が、輝いて見える
友だち同士が握手をしている
「どうだい、調子は?」と聴きながら
そんな風に口に出して、ホントのところは、
「君が大好きさ」と言いたいのさ

I hear babies cry,
I watch them grow,
They'll learn much more,
Than I'll ever know.
And I think to myself,
What a wonderful world
泣いてる赤ん坊の声が聞こえる
彼らが成長していくのを見守っていきたいね
子どもらはこれから たくさんたくさん学んでいくんだろうね
ぼくが知り得ないことも
すばらしいことさ
そう ぼくは思う
なんてすばらしい世界なんだろう

Yes, I think to myself,
What a wonderful world
そう、僕は心の中で思っている
なんて素晴らしい世界

Oh yeah.
そうさ

※"How do you do?"は、"I love you"と韻を踏むための詩的表現で、"How are you?"の意味に使われることがあるそうです。詩に特別に許された方法(poetic license)のひとつとか。

2011年6月27日月曜日

Deep River


マイケル・ジャクソンの『Will You Be There』をより深く理解しようと、この歌をじっくり聴いてみました。“その川を渡れば自由になれる”と、自由への哀願を表した霊歌が『深い河』であったと伝えられています。また、安住の地=天国を意味することから、安らかな死によって、神の身許に行ってしまいたいという絶望の気持ちも合わせ読まれています。


【曲紹介】
◯黒人霊歌。上記画像は、Marian Anderson によるもの(1939)。

【歌詞】
Deep river, my home is over Jordan,
Deep river, Lord,
I want to cross over into campground.
深い河よ。故郷はヨルダン川の向こうにある
深い河、主よ
河を渡り、集いの地へ行かん

Deep river, my home is over Jordan,
Deep river, Lord,
I want to cross over into campground.
深い河よ、わが故郷はヨルダン川の向こう岸
深い河、主よ
河を渡り、皆が集う地へ行かせたもう

Oh don't you want to go to that gospel feast,
That promis'd land where all is peace?
Oh deep river, Lord,
I want to cross over into campground.
あぁ、福音の恵みを求めて
あの約束の地、穏やかな安住の地へ
あぁ、深い河。主よ
河を渡り、集いの地へ行かんとぞ願う

※歌詞では、河とはパレスチナ=カナンの地とヨルダンを分ける、ヨルダン川となっていますが、奴隷たちにとっての『深い河』は、奴隷制が厳しくはびこる南部と、奴隷解放を説いていた北部を隔てるミシシッピー川でした。


2011年6月26日日曜日

Will You Be There


マイケル・ジャクソンがその功績通りに評価され、彼に穏やかな人生を歩んでほしかったと願う時、さまざまな仮定をしてみることがあります。もう少し後に生まれていたら、白班症という皮膚疾患に苦しむ事がなかったら、もし...。けれど、本人には過酷極まりなくとも、それが彼に課せられたミッションでした。差別の残酷さ、平和の尊さと儚さ、真直ぐで純粋な心の瞳のありか...あまりにも多くの真実を彼は伝えてくれました。この歌には、がんじがらめに抑圧された人々の苦悩と、翼が広げられたような大きな自由への憧れが、深く強く籠められています。

【曲紹介】
◯作詞/作曲は、マイケル・ジャクソンMichael Jackson。1991年アルバム『Dangerous』収録。前奏部分でベートーベンの「第九交響曲」が使用されている(ジョージ・セル指揮クリーブランド管弦楽団)。

◯1993年公開の映画『Free Willy 』のエンディングに流れた。同映画のサントラ盤および、1999年『All Time Greatest Movie Songs』にも収録されている。

◯1992年、イタリア人Albano Carrisiが自作歌I Cigni Di Balakaの盗作として訴え、裁判は7年にも及んだ。結果的に、両者共に古くから存在するTraditional Indian Song に影響を受けたという事で、99年ミラノ民事裁により上告も棄却され、マイケル側の勝訴が確定した。

【歌詞】
※CDのイントロは、第九『歓喜の歌』(631~649小節)

he sturzt nieder, Millionen? 
Ahnest du den Shopfer, Welt?
Such'ihn uber'm Sternenselt!
Uber Sternen Muz er wohen.
地にひれ伏さぬのか、皆の者よ
世界よ、創造主を感じるか
星空の彼方に、創造主を求めよ
星々の上に、創造主は必ず住みたもう

・・・・・・・・・・・

Hold me
Like the River Jordan
And I will then say to thee
You are my friend
包み込んで下さい
ヨルダン川(=ミシシッピ川)のように
そうすれば、我、汝に言う
あなたは僕の友だと

Carry me
Like you are my brother
Love me like a mother
Will you be there?
連れていって下さい
兄弟だと思いながら
愛して下さい、母のように
そこにいてくれますか

Weary
Tell me will you hold me
When wrong, will you scold me
When lost will you find me?
疲れきった時
抱きしめてくれますか
間違っていたら、叱ってくれますか
迷子になったとしたら、探し出してくれますか

But they told me
A man should be faithful
And walk when not able
And fight till the end
But I'm only human
人は僕に言う
男は信念に忠実であれと
そして、足が立たぬ時こそ歩けと
最後まで戦えと
でも、僕だってただの人間です

Everyone's taking control of me
Seems that the world's got a role for me
I'm so confused will you show to me
You'll be there for me
And care enough to bear me
みんなが僕を操ろうとしている
どうやら世界は、僕に適した役割を見つけたらしい
僕は混乱します。お示し下さい
あなたは僕のために、そこにいてくれると
そして僕を見守り、受け入れて下さると

(Hold me)
(Lay your head lowly)
(Softly then boldly)
(Carry me there)
(抱きしめて下さい)
(頭を低く垂れて)
(やさしく、大胆に)
(そこに僕を連れて行って下さい)

(Hold me)
(Love me and feed me)
(Kiss me and free me)
(I will feel blessed)
(抱きしめて下さい)
(愛し、満たして下さい)
(キスして、自由にして下さい)
(そうすれば僕は神の祝福を感じるでしょう)

(Carry)
(Carry me boldly)
(Lift me up slowly)
(Carry me there)
(連れて行って下さい)
(ひとおもいに)
(ゆっくりと抱き上げ)
(そこに運んでいって)

(Save me)
(Heal me and bathe me)
(Softly you say to me)
(I will be there)
(救って下さい)
(僕を癒し、清めて下さい)
(そっと囁いて下さい)
(僕はそこに行けると)

(Lift me)
(Lift me up slowly)
(Carry me boldly)
(Show me you care)
(僕を抱き上げ)
(ゆっくりと持ち上げて)
(ひとおもいに連れて行って下さい)
(僕を大事に思う気持ちを示して!)

(Hold me)
(Lay your head lowly)
(Softly then boldly)
(Carry me there)
(僕を抱きしめて)
(頭を低くして)
(そっと、そして大胆に)
(僕をそこへ運んで)

(Need me)
(Love me and feed me)
(Kiss me and free me)
(I will feel blessed)
(僕を必要として下さい)
(僕を愛し、食べ物をお与え下さい)
(僕にキスして、僕を自由にして下さい)
(そうしたら、僕は神の祝福を感じるでしょう)

In our darkest hour
In my deepest despair
Will you still care?
Will you be there?
In my trials and my tribulations
Through our doubts and frustrations
In my violence
In my turbulence
Through my fear and my confessions
In my anguish and my pain
Through my joy and my sorrow
In the promise of another tomorrow
I'll never let you part
For you're always in my heart
暗黒の時にも、
深い絶望のただ中にいる時も、
僕を気にかけてくれますか?
そこにいてくれますか?
試練の時も
苦難の時も
疑いや不満を超えて
乱暴なときも
気持ちが不安定な時も
恐れや懺悔をものともせず
痛みにもがき苦しんでいようとも
喜びの時も
悲しみの時も
違う明日がやってくると信じて
僕は決してあなたの元から離れません
あなたはいつも、僕の心の中にいるから

The Way You Make Me Feel


2009年10月29日に行われたRock and Roll 25th Hall of Fame Anniversary Concertの映像。マイケル・ジャクソンが亡くなって4ヶ月、スティービー・ワンダーがジョン・レジェンドJohn Legendと共に、MJ の曲を歌唱しています。マイケルとスティービーは血を分けた兄弟も同然でした。同じモータウンで、愛され育てられ鍛えられた二人の天才。感極まっている様子に、涙があふれます。生前マイケルは、レコーディングの際も歌詞や楽譜を見ることは決して無かったとスタッフの誰もが断言していました。その行動に、プロ意識の高さと、眼の見えない人々に対する敬意を感じます。

【曲紹介】
◯作詞/作曲は、マイケル・ジャクソン Michael Jackson。アルバム『Bad』(1987)収録。

◯ “ TWYMMF ”と略されることもある。

【歌詞】(アルバム『Bad 』より)
Hee-Hee!
Ooh!
Go On Girl!
Aaow!
ヘイ!
イケイケ、ガール!

Hey Pretty Baby With The
High Heels On
You Give Me Fever
Like I've Never, Ever Known
You're Just A Product Of
Loveliness
I Like The Groove Of
Your Walk,
Your Talk, Your Dress
I Feel Your Fever
From Miles Around
I'll Pick You Up In My Car
And We'll Paint The Town
Just Kiss Me Baby
And Tell Me Twice
That You're The One For Me
ハイヒールを履いた素敵な子
君は僕を今までにないぐらい
最高に熱くさせてくれる
君は愛らしさのかたまりさ
歩き方も喋り方も、そのドレスも大好きさ
たとえ何マイルも離れていても
君の熱を感じる
車で迎えに行くから
街で派手に楽しもう
キスしておくれ
二回繰り返して言って
君の恋人は僕だって

The Way You Make Me Feel
(The Way You Make Me Feel)
You Really Turn Me On
(You Really Turn Me On)
You Knock Me Off Of My Feet
(You Knock Me Off Of
My Feet)
My Lonely Days Are Gone
(My Lonely Days Are Gone)
僕をこんな気持ちにさせる君
(君が僕をこんな気持ちにさせるんだ)
僕をその気にさせる君
(君は本当に僕をその気にさせる)
君は僕を完全にノックアウトする
(君は僕を完全にノックアウトする)
僕の孤独な日々はもう終わり
(僕の孤独な日々はもう終わり)

I Like The Feelin' You're
Givin' Me
Just Hold Me Baby And I'm
In Ecstasy
Oh I'll Be Workin' From Nine
To Five
To Buy You Things To Keep
You By My Side
I Never Felt So In Love Before
Just Promise Baby, You'll
Love Me Forevermore
I Swear I'm Keepin' You
Satisfied
'Cause You're The One For Me
君が僕に感じさせるこんな気持ち
それが大好きなのさ
僕の体を抱いて
僕はエクスタシー真っただ中さ
9時から5時まで
しっかり働くよ
そして、君にプレゼントを買うんだ
ずっと側にいてくれるだろう
こんなに激しく恋をしたことはないんだ
だから約束しておくれ
永遠に僕を愛してくれるって
誓うよ。君を絶対に
満足させ続けるって
だって、君は僕のたった一人の人だから

The Way You Make Me Feel
(The Way You Make Me Feel)
You Really Turn Me On
(You Really Turn Me On)
You Knock Me Off Of My Feet
Now Baby-Hee!
(You Knock Me Off Of
My Feet)
My Lonely Days Are Gone-
A-Acha-Acha
(My Lonely Days Are Gone)
Acha-Ooh!
僕をこんな気持ちにさせる君
(君が僕をこんな気持ちにさせるんだ)
僕をその気にさせる君
(君は本当に僕をその気にさせる)
君は僕を完全にノックアウトする
(君は僕を完全にノックアウトする)
僕の孤独な日々はもう終わり
(僕の孤独な日々はもう終わり)

Go On Girl!
Go On! Hee! Hee! Aaow!
Go On Girl!
そうさ、可愛い人
いいよ!Hee! Hee! Aaow!
可愛い人!

I Never Felt So In Love Before
Promise Baby, You'll Love Me
Forevermore
I Swear I'm Keepin' You
Satisfied
'Cause You're The One For
Me . . .
こんなに激しく恋をしたことはないよ
約束しておくれ
永遠に僕を愛してくれるって。
誓うよ。絶対に君を
満足させ続けるって
君は僕のたった一人の人だから

The Way You Make Me Feel
(The Way You Make Me Feel)
You Really Turn Me On
(You Really Turn Me On)
You Knock Me Off Of My Feet
Now Baby-Hee!
(You Knock Me Off Of
My Feet)
My Lonely Days Are Gone
(My Lonely Days Are Gone)
僕をこんな気持ちにさせる君
(君が僕をこんな気持ちにさせるんだ)
僕をその気にさせる君
(君は本当に僕をその気にさせる)
君は僕を完全にノックアウトする
(君は僕を完全にノックアウトする)
僕の孤独な日々はもう終わり
(僕の孤独な日々はもう終わり)

The Way You Make Me Feel
(The Way You Make Me Feel)
You Really Turn Me On
(You Really Turn Me On)
You Knock Me Off Of My Feet
Now Baby-Hee!
(You Knock Me Off Of
My Feet)
My Lonely Days Are Gone
(My Lonely Days Are Gone)
僕をこんな気持ちにさせる君
(君が僕をこんな気持ちにさせるんだ)
僕をその気にさせる君
(君は本当に僕をその気にさせる)
君は僕を完全にノックアウトする
(君は僕を完全にノックアウトする)
僕の孤独な日々はもう終わり
(僕の孤独な日々はもう終わり)

Ain't Nobody's Business,
Ain't Nobody's Business
(The Way You Make Me Feel)
Ain't Nobody's Business,
Ain't Nobody's Business But
Mine And My Baby
(You Really Turn Me On)
Hee Hee!
(You Knock Me Off Of
My Feet)
Hee Hee! Ooh!
(My Lonely Days Are Gone)
誰にも関係ない事
誰に何を言われても気にしない
(君が僕をこんな気持ちにさせるんだ)
誰にも何も言わせない
誰の問題でもない
僕と僕の可愛いベイビーの問題さ
(僕を本当にその気にさせる)
Hee Hee!
(君は僕を完全にノックアウトする)
Hee Hee! Ooh!
(僕の孤独な日々はもう終わり)

Give It To Me-Give Me
Some Time
(The Way You Make Me Feel)
Come On Be My Girl-I Wanna
Be With Mine
(You Really Turn Me On)
Ain't Nobody's Business-
(You Knock Me Off Of
My Feet)
Ain't Nobody's Business But
Mine And My Baby's
Go On Girl! Aaow!
(My Lonely Days Are Gone)
僕に時間をくれないか
(君が僕をこんな気持ちにさせるんだ)
お願いだ、僕の彼女になって
僕は自分の彼女と一緒にいたんだ。
(君は本当に僕をその気にさせる)
他人は関係ない
(君は僕をノックアウトする)
他は誰も関係ない
僕と彼女の問題
いいよ、ベイビー、Aaow!
(僕の孤独な日々とはおさらばさ)

Hee Hee! Aaow!
Chika-Chika
Chika-Chika-Chika
Go On Girl!-Hee Hee!
(The Way You Make Me Feel)
Hee Hee Hee!
(You Really Turn Me On)
(You Knock Me Off My Feet)
(My Lonely Days Are Gone)

Hee Hee! Aaow!
Chika-Chika
Chika-Chika-Chika

(The Way You Make Me Feel)
(You Really Turn Me On)
(You Knock Me Off My Feet)
(My Lonely Days Are Gone)

2011年6月25日土曜日

My First My Last My Everything


オーケストラ名はラヴ・アンリミテッド!徹頭徹尾LOVE を唱え続けたLOVE 教教祖バリーホワイトさま!ジャパニーズには到底口に出せない大袈裟で甘い台詞の連呼。臆面も何もありません。ひたすら口あんぐりの超ラヴ・サウンドです。映像は、人気ドラマ 『アリー・マイ・ラブAlly Mcbeal』のワン・シーン。バリーを崇拝する同僚ジョン・ケイジの誕生祝いの模様。笑い転げながら踊り明かしたい時にぴったりです。

【曲紹介】
◯作詞/作曲は、バリー・ホワイトBarry Whiteと Tony Sepe 、 Peter Radcliffe 。1974 年リリースのアルバム“Can't Get Enough”収録。

【歌詞】(上記動画とは異なります)
We got it together didn't we
We definately got our thing together don't we baby
Isn't that nice
I mean really, when you really sit and think about it
Isn't it really, really nice
I could easily feel myself slipping more and more away to
That simple world of my own
Nobody but you and me
We got it together baby
僕たちはずっと一緒だよね?
ねぇ、僕たちの愛を一緒に絶対的なものにしていこうよ
素敵なことだろう?
つまり本当に、座ってじっくり考えてみたら
本当に本当に、素晴らしいことなんじゃないかと思えてこない
僕はますます恋に落ちていってるって、すぐ思えるのさ
そう、とても素直な愛の世界に
僕と君、他には誰もいない
僕たちはずっと一緒さ ベイビー

My first, my last, my everything
And the answer, to all my dreams
You're my sun, my moon, my guiding star
My kind of wonderful, that's what you are
君は最初の そして最後の 僕のすべて
君は僕のすべての夢に対する答え
僕の太陽 僕の月
君は、僕を導いてくれる星なんだ
君はなんて素敵なんだろう!

I know there's only, only one like you
There's no way, they could have made two
You're, You're all I'm living for
Your love I'll keep for ever more
You're the first, you're the last, my everything
わかっているのさ、君のような人はいない
たったひとりきりの人
僕たちを二つに引き離すことなんてできやしないのさ
君こそ、そう君こそ僕が生きているすべて
君の愛を僕は永遠に守っていくよ
君が最初の そして最後の 僕のすべて

In you, I've found so many things
A love so new only you, could bring
Can't see you if you, You'll make me feel this way
You're like a first morning dew, on a brand new day
I see, so many ways that I, can love you
'Till the day I die...
You're my reality, yet I'm lost in a dream
You're the first, my last, my everything
君の中にたくさんのものを見つけたよ
君だけが僕に、新しい愛をもたらしてくれる
わかるかい?
そうだな、君はこんなふうに感じさせてくれるのさ
君は新しい一日の、最初にみる朝露のようなんだ
わかってるよ たくさんの方法で 君を愛せるだろうね
命尽きるその日まで
君こそ僕の生活
だけど 夢の中にいる気分でもあるな
君は最初の そして最後の 僕のすべて

[ instrumental  ]

I know there's only, only one like you
There's no way, they could have made two
Girl you're my reality, But i'm lost in a dream
You're the first, you're the last, my everything
僕は知ってる 君と僕はひとつ
二つに分かれることなんて もうどうしたって出来やしない
君こそが僕の現実
だけど 僕は今でも夢の中にいる気分さ
君が最初の そして最後の 僕のすべて…

2011年6月24日金曜日

No More Tears (Enough Is Enough)


バーバラ&ドナというスーパースター同士が夢の競演。背中合わせのジャケットも、互いに火花を散らしていたと大ヒットに寄与してきたそうな..。タイトルと出だしで、バーバラお得意のバラードと思いきや、ガラリと変調。遂に堪忍袋の緒が切れたという女性たちの雄叫びがスタート。ダメな男だとわかったら「もうたくさんよ!」と一言叫んでさっさと切れと、続きます。上記は、オーストラリア出身の歌手Tina Arenaとドナ・サマーとの共演画像。風格が漂うドナ、そして、大先輩の胸を借り、狂喜乱舞の胸の内!観ているだけで彼女の緊張と興奮が伝わってきます。

【曲紹介】
◯作詞/作曲は、ポール・ジャバラPaul Jabara とブルース・ロバーツBruce Roberts。オリジナルの歌唱は、バーブラ・ストライサンドBarbra Streisandとドナ・サマーDonna Summer。ディスコで踊り続ける曲として、約8分半近くのヴァージョン。

◯当初のタイトルは“Enough is Enough”が、バーブラが水をテーマにした“Wet”というアルバムを制作中だった為、“No More Tears”と変更され、歌詞も一部書きかえられたとのこと。

◯ボーカルアレンジを担当したのは、今は亡きルーサー・ヴァンドロス。

【歌詞】(Barbra Streisand と Donna Summer のExtended Version)
[Barbra]
It's raining, it's pouring
My lovelife is boring me to tears, after all these years
[Donna]
No sunshine, no moonlight, no stardust, no sign of romance
We don't stand a chance
[バーバラ]
雨が降っているわね、それもどしゃ降り
愛の日々は退屈なくらいで、涙が出ちゃう
もうこのところ何年もの間ね
[ドナ]
日もささない、月明かりもない、星屑もなければ、ロマンスの兆しさえない
私達には、もうチャンスなんて残されてないの

[Barbra:]
I've always dreamed I found the perfect lover
But he turned out to be like every other man
[バーバラ]
いつも夢見てきた、完璧な恋人を見つけられたって
でも、そいつもやっぱり他の男と同じだとわかっちゃう

[Both:]
Our love, our love
私たちの愛、私たちの愛

[Both:]
Raining (raining)
Pouring (pouring)
There's nothing left for us here
And we won't waste another tear
雨が降っているわ そう降っている
ザーザー降りね そうどしゃ降り
私たちには何も無い 何も残っていないわ
もうこれ以上無駄に流す涙なんて無いのよ


[Donna:]
If you've had enough, don't put up with his stuff, don't you do it
もうたくさんって思ったら、我慢してちゃダメ、そんなことしちゃいけないのよ
[Barbra:]
If you've had your fill, get the check pay the bill, you can do it
もうお腹いっぱいっていう気分なら、お勘定払ってさっさと退散、そうできるんだから


[Donna:]
Tell him to just get out,
ただ、出てけって言うのよ
[Barbra:]
Nothing left to talk about
もう話す事なんて無いわよ

[Donna:]
Pack his raincoat show him out
彼のレインコートを丸めて見せるのよ

[Both:]
Just look him in the eye and simply shout:
Enough is enough
I can't go on, I can't go on no more no
Enough is enough
I want him out, I want him out that door now
ただ彼の目を見据えて、ただこう叫べばいいのよ
もうたくさん、
もうやっていられないわ、絶対にやっていられない
もううんざり、
出て行って欲しいのよ そのドアから出て行って

Enough is enough
Enough is enough
That's enough
もうたくさんよ!
もうたくさんなの!
それで十分でしょ?

If you've reached the end, don't pretend that is right when it's over (it's over)
If the feeling is gone don't think twice just move on, get it over (over, over)
Tell him to just get out, say it clearly, spell it out:
限界まできてしまったら、我慢することが正しいなんて偽ってはダメ、もう終わりなのよ(終わりなの)
心が離れてしまったと感じたらいる、考え直す必要なんてない、ただ動き出せばいいだけ、終わらせるのよ(終わりよ!終わり!)
ただ彼に出ていって!と言うだけでいい、はっきりと、出・て・けーって

Enough is enough is enough
I can't go on, I can't go on no more no
Enough is enough is enough
I want him out, I want him out that door now
もううんざり、うんざり、うんざり
もう無理、これ以上はもうやっていけない
もうたくさん、たくさん、たくさん
出てって欲しい、出てって欲しいのよ、そのドアから今すぐに

Enough is enough
Enough is enough
That's enough
もうたくさんよ!
もううんざりなの!
もう十分でしょ?

I've always dreamed to find the perfect lover
But he turns out to be like every other man
I loved (I had no choice from the start)
I loved (I've gotta listen to my heart)
I loved (Tearing us apart)
いつも夢見てきた、完璧な恋人を見つけたいって
でも、どいつもこいつも同じよ
愛してたわ(初めから選択の余地なんてなかったわ)
付き合ってきた連中と同じにね(自分の胸に手をあてたのよ)
でも連中と同じなのよ(2人別々になるんだって)

Enough is enough is enough
I can't go on, I can't go on no more no
Enough is enough is enough
I want him out, I want him out that door now
もうたくさん、たくさん、たくさん
無理なの、これ以上はもうやっていけない
もうたくさん、たくさん、たくさん
出てって欲しい、出てって欲しいのよ、そのドアから今すぐに

Enough is enough
Enough is enough
That's enough
もうたくさんよ!
もうたくさんなの!
それで十分でしょ?


No more tears (No more tears)
No more tears (No more tears)
No more tears (No more tears)
No more tears (No more tears)
Enough is enough is enough is enough is enough is enough
もう涙はいらないの(もう泣きたくない)
もう涙はいらないの(もう泣きたくなんてない)
もう涙はいらないの(もう泣いていられない)
もう涙はいらないの(もう泣いてなんていられない)
もうたくさん、たくさん、たくさん、たくさん

I've had it, (no more tears)
You've had it,
She's had it. (no more tears)
He's had it. (no more tears)
She's had it.
私もそう(涙は要らない)
あなたもそうでしょ
彼女もそう(涙はもう、たくさん)
あいつもそう(涙はゴメンよ)
もうたくさんなの

He's had it.
I've had it. (no more tears)
We've had it.
He's had it.
She's had it.
あいつもそう
私もそう
私たちもそう
あいつもそう
あの子ももうたくさんなの

I always dreamed
I'd find the perfect lover
But he turned out to be
Like every other man I loved
いつだって夢見てきた
完璧な恋人を見つけたいって
でもやっぱり、
つき合ってきた他の男と同じになっちゃうのよ

I had no choice from the start
Listen to me, I've gotta listen to my heart
Tearing us apart...
選択の余地なんて初めからなかったわ
私の言う事を聞いて、胸に手を当てて自分で聞いたの
私たち別々になるのよ

Enough is enough is enough
I can't go on,
I can't go on no more no.
Enough is enough is enough
I want him out,
I want him out that door now.
もうたくさん、たくさん、たくさん
無理なの、これ以上はもうやっていけない
もううんざり、うんざり、うんざり
出てって欲しい
出てって欲しいのよ、そのドアから今すぐに

Goodbye mister,
Goodbye.
Goodbye mister.
Goodbye sugar.
さよなら、ミスター
さよなら
さよなら、ミスター
さよなら、私のいい人

It's raining,
It's pouring,
There's nothing left for us here.
And we won't waste another tear... (no more tears)
雨ざーざー
どしゃ降りの雨
ここに残されてるものなんてもう何もないわ
そして、もうこれ以上無駄にできる涙は一滴もないのよ

It's enough it's enough it's enough it's enough
It's enough it's enough it's enough it's enough
もう十分、十分、十分、十分
もう十分、十分、十分、十分

Enough is enough is enough is enough is enough is enough is enough
Enough is enough is enough is enough is enough is enough is enough
もうたくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん
もうたくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん

Enough is enough is enough is enough
もうたくさん、たくさん、たくさん、たくさん

Enough is enough is enough is enough
もうたくさん、たくさん、たくさん、たくさん

Enough is enough is enough is enough is enough is enough is enough
もうたくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん

Enough is enough is enough is enough
もうたくさん、たくさん、たくさん、たくさん

Enough is enough!
もう、うんざりよ!

2011年6月22日水曜日

The Way We Were


イントロとエンディングのハミング、メロディも歌詞内容も、映画のテーマと呼ぶにふさわしいもの。練り上げられた歌詞に、想い出の本質が描かれています。想い出は美しいけれど、それは痛みの記憶が時と共に褪せるから。どれほどたぐり寄せても、‘The Way We Were かつての私たち’をありのままに描く事はできない。過去に戻ることができたら?と問いかけるが、それ以上はせず、明日へと顔を向けている女性の声は、優しくやわらかです。

【曲紹介】
◯作詞は、アランとマリリン・バーグマン夫妻Alan Bergman & Marilyn Bergman 、作曲はマーヴィン・ハムリッシュMarvin Hamlisch。

◯1973年公開のシドニー・ポラック監督作品『The Way We Were追憶』のために書かれた名曲。主演は、バーバラ・ストレイザンドBarbra Streisand とロバート・レッドフォード。

◯当初、歌詞の冒頭はDaydreamだったとか。それをMemoriesとしたのは、バーバラだったと言われている。 

【歌詞】
Memories
Light the corners of my mind
Misty watercolor memories
Of the way we were
想い出
心の片隅を照らしてくれる
にじんだ水彩画のような、おぼろげな想い出
それが、あの頃の私たち

Scattered pictures
Of the smiles we left behind
Smiles we gave to one another
For the way we were
散らばった写真
私たちが置き去りにしてきた笑顔
二人でお互いに交わした微笑み
それが、かつての私たち

Can it be that it was all so simple then
Or has time rewritten every line
If we had the chance to do it all again
Tell me - would we?
Could we?
あの頃は何もかもがこんなに単純だったのかしら?
それとも時間が、一行一行書き変えてしまったのかしら
もしすべてをやり直す機会が持てるとしたら
やり直すかしら?
教えて、やり直すことができる?

Memories
May be beautiful and yet
What's too painful to remember
We simply choose to forget
想い出は
美しいかもしれないけれど
蘇らせるには辛過ぎる出来事もあったわ
痛みはただ忘れるようにしてしまうだけ

So it is the laughter
We will remember
Whenever we remember
The way we were
だから 笑い声ばかり
思い出してしまう
いつだって思い浮かべるのは
あの頃の私たち

The way we were..
在りし日の私たち



2011年6月20日月曜日

Born to Run




どの映像も熱気に満ち溢れているボスのライヴ!決まった曲を決まったやり方で行うーマンネリに陥ることはなく、確かめ合う。ぶれていないことを、 腐っていないことを。Eストリートバンド他個性溢れる面々から構成されたメンバーは、ブルースというエースを抱えた最強のチーム。ステージ下手には太く支えるBIGMAN!アルトサックスを携えたクラレンスが...。まさにBorn to Run。熱く優しい音とともに、大黒柱は駆け抜けていきました。

【曲紹介】
◯作詞/作曲は、ブルース・スプリングスティーンBruce Springsteen 。1975年8月にリリースされたアルバム『Born to Run』収録。

【歌詞】
In the day we sweat it out in the streets of a runaway American dream
At night we ride through mansions of glory in suicide machines
Sprung from cages out on HighWay 9
Chrome wheeled, fuel injected
And steppin' out over the line
Baby this town rips the bones from your back
It's a death trap, it's a suicide rap
We gotta get out while we're young
'Cause tramps like us, baby we were born to run
昼は街で、汗水垂らして働いて
つかめそうもないアメリカン・ドリームを追っている
夜は夜で無茶な暴走 死んじまってもいいくらいの猛スピードで
豪邸、そう栄光の館とやらを走りぬける
檻から放たれた獣のようにハイウェイ9に躍り出る
車輪にはクロムのメッキ、ガソリンは満タンで車道にオン
ベイビー、この街はお前の背骨をはぎ取っちまう
死の罠がはびこっている、ここに留まるのは自殺行為さ
若いうちに抜け出した方がよさそうだぜ
俺たちのような根無し草は、生まれついての走り屋だから

Wendy let me in I wanna be your friend
I want to guard your dreams and visions
Just wraps your legs 'round these velvet rims
And strap your hands across my engines
Together we could break this trap
We'll run till we drop, baby we'll never go back
Will you walk with me out on the wire
'Cause baby I'm just a scared and lonely rider
But I gotta know how it feels
I want to know if your love is wild
Girl I want to know if love is real
ウェンディ、中に入れてくれ、友達になりたいんだ
お前の夢、お前の憧れを守ってやりたい 
さぁヴェルベットの縁におまえの足を巻きつけ
おれのエンジンにしがみつけ
二人一緒なら、このワナを突き破れるだろう
倒れるまで走るんだ、ベイビー 決して後戻りはしない
ワイヤーの上を行くようなこの賭けに 一緒にかけてみてくれないか
俺は孤独なライダー、淋しさにふるえているのさ
だけど、どんな感じかはわかっている
お前の愛がどんなに激しいか教えてくれ
お前の愛が本物なのか知りたいのさ

Beyond the Palace hemi-powered drones scream down the boulevard
The girls comb their hair in rearview mirrors
And the boys try to look so hard
The amusement park rises bold and stark
Kids are huddled on the beach on a mist
I wanna die with you Wendy on the streets tonight
In an everlasting kiss
宮殿の向こう側では なよなよしたのらくら者たちが大通りを叫びながら通る
女の子たちはバックミラーで髪を梳かし
少年たちはカッコ良く見せようと必死だ
遊園地は電光に照らされ闇に浮かび上がっている
ガキどもは霧がかかった海岸でたむろしている
ウェンディ、今夜俺は路上でお前と死んでしまいたい
永遠のキッスを交わしながら

The highway's jammed with broken heroes
On a last chance power drive
Everybody's out on the run tonight
But there's no place left to hide
Together Wendy we can live with the sadness
I'll love you with all the madness in my soul
Someday girl I don't know when
We're gonna get to that place
Where we really want to go
And we'll walk in the sun
But till then tramps like us
Baby we were born to run
ハイウェイは夢破れたヒーロたちで埋め尽くされている
奴らは最後の疾走に懸けている
今夜は誰もが走り出そうと通りに出ている
隠れるような所は残っちゃいない
ウェンディ お前と一緒なら この悲しみに立ち向かえる
心の底から狂おしいほどお前を愛そう
いつの日か はっきりとはわからないけれど
きっと俺達は辿り着く
俺達が本当に行きたい場所へ 
陽の当たる場所を歩くんだ
だけどそれまでは
俺たちみたいな根なし草は
生まれながらに走るしかない運命なのさ

2011年6月18日土曜日

Love is Blind


‘掃き溜めに鶴’状況でのジャニスの堂々とした歌唱に胸打たれます。「恋は盲目」の解釈では、愚かな恋に理性を失い痘痕もエクボ、全く見えないも同然ーとなるのでしょうが、琴線に届くこの旋律。深く大きな愛を想わずにはいられません。愛の残酷さ、そして、盲目という言葉が持つ暗闇、境のない絶望。blindの語源flame「炎」は、全ての色の源でもあるとか。早熟の天才ジャニスの波乱に満ちた人生、そして輝く炎と、何よりもその光を必要とする洞窟の暗闇を想いながら、訳してみました。

【曲紹介】
◯作詞/作曲はジャニス・イアンJanis Ian。1976年アルバム『Aftertones』収録。

◯日本では、1976年7月からTVドラマ「グッドバイ・ママ」に主題歌として使用され、大ヒットした。

【歌詞】
Love is blind
Love is only sorrow
Love is no tomorrow
Since you went away
愛は 暗闇
愛は 哀しみだけの世界
愛は 明日がやってこないということ
あなたが行ってしまってから

Love is blind
How well I remember
In the heat of summer pleasure
Winter fades

他の事が思い出せないのに
何て鮮明に覚えているのだろう
夏の歓びで暑いくらいだから
冬のことは 色褪せていたはずなのに

How long will it take
Before I can't remember
Memories I should forget
I've been burning
Since the day we met
どれくらいかかるのだろう
思い出せなくなる日まで
忘れた方がいい 想い出の数々
胸に焼きつけて来た
出会った日からの事を

Love is blind
Love is without a mercy 
Love is "Now you've hurt me
Now you're gone away"

一瞬の輝きに眼が眩み 何も見えない
情け容赦のない 愛
“こうして あなたが私を傷つけ
そして あなたが去っていった”

Love is blind
Love is no horizon
And I'm slowly dying
Here in yesterday

色が感じられない
陽がのぼることすら感じられない
私はゆっくりと消えて行く
ここで 過去の世界に佇みながら

In the morning
Waken to the sound of weeping
Someone else should weep for me
Now it's over
Lover, let me be
朝、すすり泣く声で目覚める
誰か他の人が 私のために泣いてくれていたのかしら
今はもう終わった事
愛する人、私をそのままにしておいて

Love is blind
Love is your caress
Love is tenderness
And momentary pain
愛は
盲目
愛は あなたの抱擁
愛とは やさしさ
そして 絶え間ない痛み

Love is blind
How well I remember
In the heat of summer pleasure
Winter fades
何もわかっていなかった
こんなにもはっきりと覚えている
夏の歓び 熱にうかされていたのね
寒く厳しい冬が来る事など 考えもしなかった

※ 全ての色はこの「炎」のいろいろな色から発展したそうです。例えば、flameのfがbに変えてblue青。blindについては、fはbに、mはnに変化してきたとのこと。真っ暗な中で突然炎で照らされると一瞬の明るさに目が眩み、何も見えなくなってしま う状態が、blindという言葉になっていったのではと推測されています。

2011年6月17日金曜日

Sailing


人生はしばしば航海に例えられます。現在進行形から始まるので、一瞬‘門出の歌’のように感じますが、現世での役目を終え、生まれ出でた場所へ戻って行く、現世で出会った人への‘別れの歌’のようです。難解な単語も構文も一切ありませんが、壮大なスケールを感じます。映像は2002年グラストンベリー・フェスティバルGlastonbury Festivalの模様。ギターは、ポール・ウォーレン Paul Warren。観客席は、あたかも大海原のようです。

【曲紹介】
◯作詞/作曲は、ガヴィン・サザーランドGavin Sutherland 。ガヴィンは、サザーランド・ブラザーズSutherland Bros. Band (featuring the Sutherland Brothers Gavin and Iain)というデュオの一員で、1972年6月にリリースしている。

◯サザーランド兄弟の父は漁師。「嵐の中で生きて帰れないと思った事は何回もあった。神に助けを求めた。そして助けて下さった」という父の話を聞いてこの曲をつくったとも言われている。

◯オリジナルはこちら☞ http://t.co/jaXCvR8

◯ロッド・スチュワートが、1975 年アルバム『Atlantic Crossing』にて発表し、大ヒットした。

【歌詞】
I am sailing,
I am sailing home again 'cross the sea.
I am sailing stormy waters,
to be near you,
to be free.
海を行く
海を行く 海を渡って 再び帰っていくのだ
海を行く 荒々しい波を抜けて
あなたに近づいていく
解き放たれて行くのだ

I am flying,
I am flying like a bird 'cross the sky.
I am flying passing high clouds,
to be near you,
to be free.
私は飛んでいる
私は空を渡る鳥のように 飛んでいる
私は高い雲を追い越しながら 飛んでいる
あなたの側へと
自由になるために

Can you hear me,
Can you hear me, through the dark night far away?
I am dying,
forever trying to be with you;
Who can say?
君に聴こえるかい
遠く暗い闇夜を通して 私の声が聴こえるかい
私は死んでいく
永遠に 君のそばにいられるように
そうなれるかはわからないけれど

Can you hear me,
Can you hear me, through the dark night far away?
I am dying,
forever trying
to be with you;
Who can say?
君に聴こえるかい
遠く暗い闇夜を通して 私の声が聴こえるかい
私は死ぬ
絶え間ない挑戦は永遠に続くだろう
君の側にいられるように
そうなれるかはわからないけれど

[instrumental break]


We are sailing,
We are sailing home again 'cross the sea.
We are sailing stormy waters,
to be near you,
to be free.
私たちは海を行く
いずれ再び帰っていくために海を渡る
嵐の海を抜けて  いつか海を渡って行く
あなたに近づくために。
自由の身になるために。

Oh Lord,
to be near you,
to be free.
神よ
あなたの側へと
解き放たれ、自由の身となるために

Oh Lord,
to be near you,
to be free.
神よ
あなたに近づいていく
自由になるんだ

*youについては、=神さま、=現世で出会った人々の二重の意味と解釈しました。


2011年6月11日土曜日

Rain Drops Keep Falling on My Head


‘Meet the future’と促されて、自転車にまたがるエッタ・プレイス!。これぞアメリカ・ニュー・シネマ。『明日に向って撃て!』は、ラストまで名シーン連続の映画ですが、観客もカタカタと動く自転車に乗りながら、木漏れ日に包まれ笑い合う二人を眺めているような気にさせられる映像です。ただ歌が流れ、二人の会話は聴こえず、果実、藁、夕景が映されていく..。映画全体をふくめ、幸せの在り処の不確かさ、曖昧さ、儚さが何とたっぷりと表現されていた事かと感嘆させられます。それにしても、このシーンのポール・ニューマンは、この上なく魅力的。

【曲紹介】
◯作詞はハル・デヴィッドHal David、作曲はバート・バカラックBurt Bacharach、邦題は「雨にぬれても」。

◯1969 年のジョージ・ロイ・ヒル George Roy Hill監督作品『明日に向って撃て!』(原題: Butch Cassidy and the Sundance Kid)の劇中歌。

◯B.J.トーマスB.J.Thomasが1969年にリリース。当初バカラックは、レイ・スティーヴンスRay Stevensに依頼したが、断わられたため、B.J.トーマスが歌うこととなったとの事。

【歌詞】
Raindrops are falling on my head
and just like the guy whose feet are too big for his bed,
nothing seems to fit
those raindrops are falling on my head,they keep falling
雨粒が頭の上に落ちてくる
小さな寝床から足がはみ出している男みたいに
何もかもしっくりこない
雨が僕の頭に降ってくる 降り続いてくる

so I just did me some talking to the sun,
and I said I didn't like the way he got things done,
sleeping on the job
those raindrops are falling on my head they keep falling
だから太陽に向かってちょっと一言
お前のやりかたは気に入らないね、そう言ってやった
仕事しないで寝てるんじゃないよって
雨が頭から僕を濡らしている まだ降り続いている

But there's one thing, I know
the blues they sent to meet me won't defeat me.
It won't be long 'till happiness steps up to greet me
でも一つだけわかっていることがある
雨が降っているからといって、憂鬱な気分になったりはしないのさ
そのうち幸せの方が俺に挨拶しにやって来るはずだから

Raindrops keep falling on my head
but that doesn't mean my eyes will soon be turning red.
Crying's not for me, 'cause
I'm never gonna stop the rain by complaining
because I'm free
nothing's worrying me
雨が降りしきり、僕を濡らし続ける
でもだからといって、眼を赤くして泣きはらしたりはしないよ
泣くなんて自分に似合わない なぜって
文句を言ったところで雨を止めることはできないし
なぜって僕は自由なのさ
心配事なんて何もない

Raindrops keep falling on my head
but that doesn't mean my eyes will soon be turning red.
Crying's not for me, cause
I'm never gonna stop the rain by complaining
because I'm free
nothing's worrying me
雨が降り続ける 僕の頭の上に
でもだからといって、眼がすぐに赤くなってしまうわけでもないのさ
泣いたって何にもならないのさ なぜって
愚痴をこぼししたって雨が止む訳じゃないし
なぜって僕は自由なんだ
何にも煩わされることなんてないんだから