2011年6月30日木曜日

What a Wonderful World


英語を習い始めた頃、父が買ってきてくれた教材に「一番長い単語は何?」というクイズがありました。答えは“SMILES”。SとSの間に1マイルもあるからという理由に、何となく騙されたように感じたものです。それから大分経って、三人称単数、縁もゆかりも無い他人が笑うこと、そうした光景を眼にして幸福を感じられることこそ、幸せの証しと想えるようになりました。この歌を聴くと、それを教えてくれた笑顔の父が自然に偲ばれます。

【曲紹介】
◯作詞・作曲は、ジョージ・ダグラスGeorge Douglasと、ジョージ・デヴィッド・ワイスGeorge David Weiss。因みに、G・ダグラスは、音楽プロデューサー、ボブ・シールBob Thieleのペンネーム。リリースは、ベトナム戦争(Vietnam War1959~1975)中の1968年。

◯歌唱は、サッチモの愛称で親しまれたルイ・アームストロングLouis Armstrong 。

◯1987年の映画『グッドモーニング, ベトナム』で用いられ、リバイバルヒット。

◯ 日本では、コマーシャルに多用されている。



【歌詞】
I see trees of green,
red roses too
I see them bloom,
for me and you
And I think to myself,
what a wonderful world
目に映る
樹々の緑 真紅のバラ
僕には
君とぼくのために
花々が咲いてくれているように感じられる
だから、自分で自分に言ってしまうのさ
なんてすばらしい世界なんだろうって

I see skies of blue,
And clouds of white.
The bright blessed day,
The dark sacred night.
And I think to myself,
What a wonderful world
顔を上げれば、
抜けるように青い空
そこに浮かぶ白い雲が見える
明るく輝いて、祝福に満ちているような昼間
おごそかな暗闇に包まれた神聖な夜
だから、つくづくと自分で感じるんだ
なんてすばらしい世界って

The colors of the rainbow,
So pretty in the sky.
Are also on the faces,
Of people going by,
I see friends shaking hands.
Saying, "How do you do?"
They're really saying,
"I love you"
虹の色は
とてもきれいだ
空を飾っているのさ
行き交う人々の顔にも七色の光が降り注いでいる
皆の顔が、輝いて見える
友だち同士が握手をしている
「どうだい、調子は?」と聴きながら
そんな風に口に出して、ホントのところは、
「君が大好きさ」と言いたいのさ

I hear babies cry,
I watch them grow,
They'll learn much more,
Than I'll ever know.
And I think to myself,
What a wonderful world
泣いてる赤ん坊の声が聞こえる
彼らが成長していくのを見守っていきたいね
子どもらはこれから たくさんたくさん学んでいくんだろうね
ぼくが知り得ないことも
すばらしいことさ
そう ぼくは思う
なんてすばらしい世界なんだろう

Yes, I think to myself,
What a wonderful world
そう、僕は心の中で思っている
なんて素晴らしい世界

Oh yeah.
そうさ

※"How do you do?"は、"I love you"と韻を踏むための詩的表現で、"How are you?"の意味に使われることがあるそうです。詩に特別に許された方法(poetic license)のひとつとか。

2011年6月27日月曜日

Deep River


マイケル・ジャクソンの『Will You Be There』をより深く理解しようと、この歌をじっくり聴いてみました。“その川を渡れば自由になれる”と、自由への哀願を表した霊歌が『深い河』であったと伝えられています。また、安住の地=天国を意味することから、安らかな死によって、神の身許に行ってしまいたいという絶望の気持ちも合わせ読まれています。


【曲紹介】
◯黒人霊歌。上記画像は、Marian Anderson によるもの(1939)。

【歌詞】
Deep river, my home is over Jordan,
Deep river, Lord,
I want to cross over into campground.
深い河よ。故郷はヨルダン川の向こうにある
深い河、主よ
河を渡り、集いの地へ行かん

Deep river, my home is over Jordan,
Deep river, Lord,
I want to cross over into campground.
深い河よ、わが故郷はヨルダン川の向こう岸
深い河、主よ
河を渡り、皆が集う地へ行かせたもう

Oh don't you want to go to that gospel feast,
That promis'd land where all is peace?
Oh deep river, Lord,
I want to cross over into campground.
あぁ、福音の恵みを求めて
あの約束の地、穏やかな安住の地へ
あぁ、深い河。主よ
河を渡り、集いの地へ行かんとぞ願う

※歌詞では、河とはパレスチナ=カナンの地とヨルダンを分ける、ヨルダン川となっていますが、奴隷たちにとっての『深い河』は、奴隷制が厳しくはびこる南部と、奴隷解放を説いていた北部を隔てるミシシッピー川でした。


2011年6月26日日曜日

Will You Be There


マイケル・ジャクソンがその功績通りに評価され、彼に穏やかな人生を歩んでほしかったと願う時、さまざまな仮定をしてみることがあります。もう少し後に生まれていたら、白班症という皮膚疾患に苦しむ事がなかったら、もし...。けれど、本人には過酷極まりなくとも、それが彼に課せられたミッションでした。差別の残酷さ、平和の尊さと儚さ、真直ぐで純粋な心の瞳のありか...あまりにも多くの真実を彼は伝えてくれました。この歌には、がんじがらめに抑圧された人々の苦悩と、翼が広げられたような大きな自由への憧れが、深く強く籠められています。

【曲紹介】
◯作詞/作曲は、マイケル・ジャクソンMichael Jackson。1991年アルバム『Dangerous』収録。前奏部分でベートーベンの「第九交響曲」が使用されている(ジョージ・セル指揮クリーブランド管弦楽団)。

◯1993年公開の映画『Free Willy 』のエンディングに流れた。同映画のサントラ盤および、1999年『All Time Greatest Movie Songs』にも収録されている。

◯1992年、イタリア人Albano Carrisiが自作歌I Cigni Di Balakaの盗作として訴え、裁判は7年にも及んだ。結果的に、両者共に古くから存在するTraditional Indian Song に影響を受けたという事で、99年ミラノ民事裁により上告も棄却され、マイケル側の勝訴が確定した。

【歌詞】
※CDのイントロは、第九『歓喜の歌』(631~649小節)

he sturzt nieder, Millionen? 
Ahnest du den Shopfer, Welt?
Such'ihn uber'm Sternenselt!
Uber Sternen Muz er wohen.
地にひれ伏さぬのか、皆の者よ
世界よ、創造主を感じるか
星空の彼方に、創造主を求めよ
星々の上に、創造主は必ず住みたもう

・・・・・・・・・・・

Hold me
Like the River Jordan
And I will then say to thee
You are my friend
包み込んで下さい
ヨルダン川(=ミシシッピ川)のように
そうすれば、我、汝に言う
あなたは僕の友だと

Carry me
Like you are my brother
Love me like a mother
Will you be there?
連れていって下さい
兄弟だと思いながら
愛して下さい、母のように
そこにいてくれますか

Weary
Tell me will you hold me
When wrong, will you scold me
When lost will you find me?
疲れきった時
抱きしめてくれますか
間違っていたら、叱ってくれますか
迷子になったとしたら、探し出してくれますか

But they told me
A man should be faithful
And walk when not able
And fight till the end
But I'm only human
人は僕に言う
男は信念に忠実であれと
そして、足が立たぬ時こそ歩けと
最後まで戦えと
でも、僕だってただの人間です

Everyone's taking control of me
Seems that the world's got a role for me
I'm so confused will you show to me
You'll be there for me
And care enough to bear me
みんなが僕を操ろうとしている
どうやら世界は、僕に適した役割を見つけたらしい
僕は混乱します。お示し下さい
あなたは僕のために、そこにいてくれると
そして僕を見守り、受け入れて下さると

(Hold me)
(Lay your head lowly)
(Softly then boldly)
(Carry me there)
(抱きしめて下さい)
(頭を低く垂れて)
(やさしく、大胆に)
(そこに僕を連れて行って下さい)

(Hold me)
(Love me and feed me)
(Kiss me and free me)
(I will feel blessed)
(抱きしめて下さい)
(愛し、満たして下さい)
(キスして、自由にして下さい)
(そうすれば僕は神の祝福を感じるでしょう)

(Carry)
(Carry me boldly)
(Lift me up slowly)
(Carry me there)
(連れて行って下さい)
(ひとおもいに)
(ゆっくりと抱き上げ)
(そこに運んでいって)

(Save me)
(Heal me and bathe me)
(Softly you say to me)
(I will be there)
(救って下さい)
(僕を癒し、清めて下さい)
(そっと囁いて下さい)
(僕はそこに行けると)

(Lift me)
(Lift me up slowly)
(Carry me boldly)
(Show me you care)
(僕を抱き上げ)
(ゆっくりと持ち上げて)
(ひとおもいに連れて行って下さい)
(僕を大事に思う気持ちを示して!)

(Hold me)
(Lay your head lowly)
(Softly then boldly)
(Carry me there)
(僕を抱きしめて)
(頭を低くして)
(そっと、そして大胆に)
(僕をそこへ運んで)

(Need me)
(Love me and feed me)
(Kiss me and free me)
(I will feel blessed)
(僕を必要として下さい)
(僕を愛し、食べ物をお与え下さい)
(僕にキスして、僕を自由にして下さい)
(そうしたら、僕は神の祝福を感じるでしょう)

In our darkest hour
In my deepest despair
Will you still care?
Will you be there?
In my trials and my tribulations
Through our doubts and frustrations
In my violence
In my turbulence
Through my fear and my confessions
In my anguish and my pain
Through my joy and my sorrow
In the promise of another tomorrow
I'll never let you part
For you're always in my heart
暗黒の時にも、
深い絶望のただ中にいる時も、
僕を気にかけてくれますか?
そこにいてくれますか?
試練の時も
苦難の時も
疑いや不満を超えて
乱暴なときも
気持ちが不安定な時も
恐れや懺悔をものともせず
痛みにもがき苦しんでいようとも
喜びの時も
悲しみの時も
違う明日がやってくると信じて
僕は決してあなたの元から離れません
あなたはいつも、僕の心の中にいるから

The Way You Make Me Feel


2009年10月29日に行われたRock and Roll 25th Hall of Fame Anniversary Concertの映像。マイケル・ジャクソンが亡くなって4ヶ月、スティービー・ワンダーがジョン・レジェンドJohn Legendと共に、MJ の曲を歌唱しています。マイケルとスティービーは血を分けた兄弟も同然でした。同じモータウンで、愛され育てられ鍛えられた二人の天才。感極まっている様子に、涙があふれます。生前マイケルは、レコーディングの際も歌詞や楽譜を見ることは決して無かったとスタッフの誰もが断言していました。その行動に、プロ意識の高さと、眼の見えない人々に対する敬意を感じます。

【曲紹介】
◯作詞/作曲は、マイケル・ジャクソン Michael Jackson。アルバム『Bad』(1987)収録。

◯ “ TWYMMF ”と略されることもある。

【歌詞】(アルバム『Bad 』より)
Hee-Hee!
Ooh!
Go On Girl!
Aaow!
ヘイ!
イケイケ、ガール!

Hey Pretty Baby With The
High Heels On
You Give Me Fever
Like I've Never, Ever Known
You're Just A Product Of
Loveliness
I Like The Groove Of
Your Walk,
Your Talk, Your Dress
I Feel Your Fever
From Miles Around
I'll Pick You Up In My Car
And We'll Paint The Town
Just Kiss Me Baby
And Tell Me Twice
That You're The One For Me
ハイヒールを履いた素敵な子
君は僕を今までにないぐらい
最高に熱くさせてくれる
君は愛らしさのかたまりさ
歩き方も喋り方も、そのドレスも大好きさ
たとえ何マイルも離れていても
君の熱を感じる
車で迎えに行くから
街で派手に楽しもう
キスしておくれ
二回繰り返して言って
君の恋人は僕だって

The Way You Make Me Feel
(The Way You Make Me Feel)
You Really Turn Me On
(You Really Turn Me On)
You Knock Me Off Of My Feet
(You Knock Me Off Of
My Feet)
My Lonely Days Are Gone
(My Lonely Days Are Gone)
僕をこんな気持ちにさせる君
(君が僕をこんな気持ちにさせるんだ)
僕をその気にさせる君
(君は本当に僕をその気にさせる)
君は僕を完全にノックアウトする
(君は僕を完全にノックアウトする)
僕の孤独な日々はもう終わり
(僕の孤独な日々はもう終わり)

I Like The Feelin' You're
Givin' Me
Just Hold Me Baby And I'm
In Ecstasy
Oh I'll Be Workin' From Nine
To Five
To Buy You Things To Keep
You By My Side
I Never Felt So In Love Before
Just Promise Baby, You'll
Love Me Forevermore
I Swear I'm Keepin' You
Satisfied
'Cause You're The One For Me
君が僕に感じさせるこんな気持ち
それが大好きなのさ
僕の体を抱いて
僕はエクスタシー真っただ中さ
9時から5時まで
しっかり働くよ
そして、君にプレゼントを買うんだ
ずっと側にいてくれるだろう
こんなに激しく恋をしたことはないんだ
だから約束しておくれ
永遠に僕を愛してくれるって
誓うよ。君を絶対に
満足させ続けるって
だって、君は僕のたった一人の人だから

The Way You Make Me Feel
(The Way You Make Me Feel)
You Really Turn Me On
(You Really Turn Me On)
You Knock Me Off Of My Feet
Now Baby-Hee!
(You Knock Me Off Of
My Feet)
My Lonely Days Are Gone-
A-Acha-Acha
(My Lonely Days Are Gone)
Acha-Ooh!
僕をこんな気持ちにさせる君
(君が僕をこんな気持ちにさせるんだ)
僕をその気にさせる君
(君は本当に僕をその気にさせる)
君は僕を完全にノックアウトする
(君は僕を完全にノックアウトする)
僕の孤独な日々はもう終わり
(僕の孤独な日々はもう終わり)

Go On Girl!
Go On! Hee! Hee! Aaow!
Go On Girl!
そうさ、可愛い人
いいよ!Hee! Hee! Aaow!
可愛い人!

I Never Felt So In Love Before
Promise Baby, You'll Love Me
Forevermore
I Swear I'm Keepin' You
Satisfied
'Cause You're The One For
Me . . .
こんなに激しく恋をしたことはないよ
約束しておくれ
永遠に僕を愛してくれるって。
誓うよ。絶対に君を
満足させ続けるって
君は僕のたった一人の人だから

The Way You Make Me Feel
(The Way You Make Me Feel)
You Really Turn Me On
(You Really Turn Me On)
You Knock Me Off Of My Feet
Now Baby-Hee!
(You Knock Me Off Of
My Feet)
My Lonely Days Are Gone
(My Lonely Days Are Gone)
僕をこんな気持ちにさせる君
(君が僕をこんな気持ちにさせるんだ)
僕をその気にさせる君
(君は本当に僕をその気にさせる)
君は僕を完全にノックアウトする
(君は僕を完全にノックアウトする)
僕の孤独な日々はもう終わり
(僕の孤独な日々はもう終わり)

The Way You Make Me Feel
(The Way You Make Me Feel)
You Really Turn Me On
(You Really Turn Me On)
You Knock Me Off Of My Feet
Now Baby-Hee!
(You Knock Me Off Of
My Feet)
My Lonely Days Are Gone
(My Lonely Days Are Gone)
僕をこんな気持ちにさせる君
(君が僕をこんな気持ちにさせるんだ)
僕をその気にさせる君
(君は本当に僕をその気にさせる)
君は僕を完全にノックアウトする
(君は僕を完全にノックアウトする)
僕の孤独な日々はもう終わり
(僕の孤独な日々はもう終わり)

Ain't Nobody's Business,
Ain't Nobody's Business
(The Way You Make Me Feel)
Ain't Nobody's Business,
Ain't Nobody's Business But
Mine And My Baby
(You Really Turn Me On)
Hee Hee!
(You Knock Me Off Of
My Feet)
Hee Hee! Ooh!
(My Lonely Days Are Gone)
誰にも関係ない事
誰に何を言われても気にしない
(君が僕をこんな気持ちにさせるんだ)
誰にも何も言わせない
誰の問題でもない
僕と僕の可愛いベイビーの問題さ
(僕を本当にその気にさせる)
Hee Hee!
(君は僕を完全にノックアウトする)
Hee Hee! Ooh!
(僕の孤独な日々はもう終わり)

Give It To Me-Give Me
Some Time
(The Way You Make Me Feel)
Come On Be My Girl-I Wanna
Be With Mine
(You Really Turn Me On)
Ain't Nobody's Business-
(You Knock Me Off Of
My Feet)
Ain't Nobody's Business But
Mine And My Baby's
Go On Girl! Aaow!
(My Lonely Days Are Gone)
僕に時間をくれないか
(君が僕をこんな気持ちにさせるんだ)
お願いだ、僕の彼女になって
僕は自分の彼女と一緒にいたんだ。
(君は本当に僕をその気にさせる)
他人は関係ない
(君は僕をノックアウトする)
他は誰も関係ない
僕と彼女の問題
いいよ、ベイビー、Aaow!
(僕の孤独な日々とはおさらばさ)

Hee Hee! Aaow!
Chika-Chika
Chika-Chika-Chika
Go On Girl!-Hee Hee!
(The Way You Make Me Feel)
Hee Hee Hee!
(You Really Turn Me On)
(You Knock Me Off My Feet)
(My Lonely Days Are Gone)

Hee Hee! Aaow!
Chika-Chika
Chika-Chika-Chika

(The Way You Make Me Feel)
(You Really Turn Me On)
(You Knock Me Off My Feet)
(My Lonely Days Are Gone)

2011年6月25日土曜日

My First My Last My Everything


オーケストラ名はラヴ・アンリミテッド!徹頭徹尾LOVE を唱え続けたLOVE 教教祖バリーホワイトさま!ジャパニーズには到底口に出せない大袈裟で甘い台詞の連呼。臆面も何もありません。ひたすら口あんぐりの超ラヴ・サウンドです。映像は、人気ドラマ 『アリー・マイ・ラブAlly Mcbeal』のワン・シーン。バリーを崇拝する同僚ジョン・ケイジの誕生祝いの模様。笑い転げながら踊り明かしたい時にぴったりです。

【曲紹介】
◯作詞/作曲は、バリー・ホワイトBarry Whiteと Tony Sepe 、 Peter Radcliffe 。1974 年リリースのアルバム“Can't Get Enough”収録。

【歌詞】(上記動画とは異なります)
We got it together didn't we
We definately got our thing together don't we baby
Isn't that nice
I mean really, when you really sit and think about it
Isn't it really, really nice
I could easily feel myself slipping more and more away to
That simple world of my own
Nobody but you and me
We got it together baby
僕たちはずっと一緒だよね?
ねぇ、僕たちの愛を一緒に絶対的なものにしていこうよ
素敵なことだろう?
つまり本当に、座ってじっくり考えてみたら
本当に本当に、素晴らしいことなんじゃないかと思えてこない
僕はますます恋に落ちていってるって、すぐ思えるのさ
そう、とても素直な愛の世界に
僕と君、他には誰もいない
僕たちはずっと一緒さ ベイビー

My first, my last, my everything
And the answer, to all my dreams
You're my sun, my moon, my guiding star
My kind of wonderful, that's what you are
君は最初の そして最後の 僕のすべて
君は僕のすべての夢に対する答え
僕の太陽 僕の月
君は、僕を導いてくれる星なんだ
君はなんて素敵なんだろう!

I know there's only, only one like you
There's no way, they could have made two
You're, You're all I'm living for
Your love I'll keep for ever more
You're the first, you're the last, my everything
わかっているのさ、君のような人はいない
たったひとりきりの人
僕たちを二つに引き離すことなんてできやしないのさ
君こそ、そう君こそ僕が生きているすべて
君の愛を僕は永遠に守っていくよ
君が最初の そして最後の 僕のすべて

In you, I've found so many things
A love so new only you, could bring
Can't see you if you, You'll make me feel this way
You're like a first morning dew, on a brand new day
I see, so many ways that I, can love you
'Till the day I die...
You're my reality, yet I'm lost in a dream
You're the first, my last, my everything
君の中にたくさんのものを見つけたよ
君だけが僕に、新しい愛をもたらしてくれる
わかるかい?
そうだな、君はこんなふうに感じさせてくれるのさ
君は新しい一日の、最初にみる朝露のようなんだ
わかってるよ たくさんの方法で 君を愛せるだろうね
命尽きるその日まで
君こそ僕の生活
だけど 夢の中にいる気分でもあるな
君は最初の そして最後の 僕のすべて

[ instrumental  ]

I know there's only, only one like you
There's no way, they could have made two
Girl you're my reality, But i'm lost in a dream
You're the first, you're the last, my everything
僕は知ってる 君と僕はひとつ
二つに分かれることなんて もうどうしたって出来やしない
君こそが僕の現実
だけど 僕は今でも夢の中にいる気分さ
君が最初の そして最後の 僕のすべて…

2011年6月24日金曜日

No More Tears (Enough Is Enough)


バーバラ&ドナというスーパースター同士が夢の競演。背中合わせのジャケットも、互いに火花を散らしていたと大ヒットに寄与してきたそうな..。タイトルと出だしで、バーバラお得意のバラードと思いきや、ガラリと変調。遂に堪忍袋の緒が切れたという女性たちの雄叫びがスタート。ダメな男だとわかったら「もうたくさんよ!」と一言叫んでさっさと切れと、続きます。上記は、オーストラリア出身の歌手Tina Arenaとドナ・サマーとの共演画像。風格が漂うドナ、そして、大先輩の胸を借り、狂喜乱舞の胸の内!観ているだけで彼女の緊張と興奮が伝わってきます。

【曲紹介】
◯作詞/作曲は、ポール・ジャバラPaul Jabara とブルース・ロバーツBruce Roberts。オリジナルの歌唱は、バーブラ・ストライサンドBarbra Streisandとドナ・サマーDonna Summer。ディスコで踊り続ける曲として、約8分半近くのヴァージョン。

◯当初のタイトルは“Enough is Enough”が、バーブラが水をテーマにした“Wet”というアルバムを制作中だった為、“No More Tears”と変更され、歌詞も一部書きかえられたとのこと。

◯ボーカルアレンジを担当したのは、今は亡きルーサー・ヴァンドロス。

【歌詞】(Barbra Streisand と Donna Summer のExtended Version)
[Barbra]
It's raining, it's pouring
My lovelife is boring me to tears, after all these years
[Donna]
No sunshine, no moonlight, no stardust, no sign of romance
We don't stand a chance
[バーバラ]
雨が降っているわね、それもどしゃ降り
愛の日々は退屈なくらいで、涙が出ちゃう
もうこのところ何年もの間ね
[ドナ]
日もささない、月明かりもない、星屑もなければ、ロマンスの兆しさえない
私達には、もうチャンスなんて残されてないの

[Barbra:]
I've always dreamed I found the perfect lover
But he turned out to be like every other man
[バーバラ]
いつも夢見てきた、完璧な恋人を見つけられたって
でも、そいつもやっぱり他の男と同じだとわかっちゃう

[Both:]
Our love, our love
私たちの愛、私たちの愛

[Both:]
Raining (raining)
Pouring (pouring)
There's nothing left for us here
And we won't waste another tear
雨が降っているわ そう降っている
ザーザー降りね そうどしゃ降り
私たちには何も無い 何も残っていないわ
もうこれ以上無駄に流す涙なんて無いのよ


[Donna:]
If you've had enough, don't put up with his stuff, don't you do it
もうたくさんって思ったら、我慢してちゃダメ、そんなことしちゃいけないのよ
[Barbra:]
If you've had your fill, get the check pay the bill, you can do it
もうお腹いっぱいっていう気分なら、お勘定払ってさっさと退散、そうできるんだから


[Donna:]
Tell him to just get out,
ただ、出てけって言うのよ
[Barbra:]
Nothing left to talk about
もう話す事なんて無いわよ

[Donna:]
Pack his raincoat show him out
彼のレインコートを丸めて見せるのよ

[Both:]
Just look him in the eye and simply shout:
Enough is enough
I can't go on, I can't go on no more no
Enough is enough
I want him out, I want him out that door now
ただ彼の目を見据えて、ただこう叫べばいいのよ
もうたくさん、
もうやっていられないわ、絶対にやっていられない
もううんざり、
出て行って欲しいのよ そのドアから出て行って

Enough is enough
Enough is enough
That's enough
もうたくさんよ!
もうたくさんなの!
それで十分でしょ?

If you've reached the end, don't pretend that is right when it's over (it's over)
If the feeling is gone don't think twice just move on, get it over (over, over)
Tell him to just get out, say it clearly, spell it out:
限界まできてしまったら、我慢することが正しいなんて偽ってはダメ、もう終わりなのよ(終わりなの)
心が離れてしまったと感じたらいる、考え直す必要なんてない、ただ動き出せばいいだけ、終わらせるのよ(終わりよ!終わり!)
ただ彼に出ていって!と言うだけでいい、はっきりと、出・て・けーって

Enough is enough is enough
I can't go on, I can't go on no more no
Enough is enough is enough
I want him out, I want him out that door now
もううんざり、うんざり、うんざり
もう無理、これ以上はもうやっていけない
もうたくさん、たくさん、たくさん
出てって欲しい、出てって欲しいのよ、そのドアから今すぐに

Enough is enough
Enough is enough
That's enough
もうたくさんよ!
もううんざりなの!
もう十分でしょ?

I've always dreamed to find the perfect lover
But he turns out to be like every other man
I loved (I had no choice from the start)
I loved (I've gotta listen to my heart)
I loved (Tearing us apart)
いつも夢見てきた、完璧な恋人を見つけたいって
でも、どいつもこいつも同じよ
愛してたわ(初めから選択の余地なんてなかったわ)
付き合ってきた連中と同じにね(自分の胸に手をあてたのよ)
でも連中と同じなのよ(2人別々になるんだって)

Enough is enough is enough
I can't go on, I can't go on no more no
Enough is enough is enough
I want him out, I want him out that door now
もうたくさん、たくさん、たくさん
無理なの、これ以上はもうやっていけない
もうたくさん、たくさん、たくさん
出てって欲しい、出てって欲しいのよ、そのドアから今すぐに

Enough is enough
Enough is enough
That's enough
もうたくさんよ!
もうたくさんなの!
それで十分でしょ?


No more tears (No more tears)
No more tears (No more tears)
No more tears (No more tears)
No more tears (No more tears)
Enough is enough is enough is enough is enough is enough
もう涙はいらないの(もう泣きたくない)
もう涙はいらないの(もう泣きたくなんてない)
もう涙はいらないの(もう泣いていられない)
もう涙はいらないの(もう泣いてなんていられない)
もうたくさん、たくさん、たくさん、たくさん

I've had it, (no more tears)
You've had it,
She's had it. (no more tears)
He's had it. (no more tears)
She's had it.
私もそう(涙は要らない)
あなたもそうでしょ
彼女もそう(涙はもう、たくさん)
あいつもそう(涙はゴメンよ)
もうたくさんなの

He's had it.
I've had it. (no more tears)
We've had it.
He's had it.
She's had it.
あいつもそう
私もそう
私たちもそう
あいつもそう
あの子ももうたくさんなの

I always dreamed
I'd find the perfect lover
But he turned out to be
Like every other man I loved
いつだって夢見てきた
完璧な恋人を見つけたいって
でもやっぱり、
つき合ってきた他の男と同じになっちゃうのよ

I had no choice from the start
Listen to me, I've gotta listen to my heart
Tearing us apart...
選択の余地なんて初めからなかったわ
私の言う事を聞いて、胸に手を当てて自分で聞いたの
私たち別々になるのよ

Enough is enough is enough
I can't go on,
I can't go on no more no.
Enough is enough is enough
I want him out,
I want him out that door now.
もうたくさん、たくさん、たくさん
無理なの、これ以上はもうやっていけない
もううんざり、うんざり、うんざり
出てって欲しい
出てって欲しいのよ、そのドアから今すぐに

Goodbye mister,
Goodbye.
Goodbye mister.
Goodbye sugar.
さよなら、ミスター
さよなら
さよなら、ミスター
さよなら、私のいい人

It's raining,
It's pouring,
There's nothing left for us here.
And we won't waste another tear... (no more tears)
雨ざーざー
どしゃ降りの雨
ここに残されてるものなんてもう何もないわ
そして、もうこれ以上無駄にできる涙は一滴もないのよ

It's enough it's enough it's enough it's enough
It's enough it's enough it's enough it's enough
もう十分、十分、十分、十分
もう十分、十分、十分、十分

Enough is enough is enough is enough is enough is enough is enough
Enough is enough is enough is enough is enough is enough is enough
もうたくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん
もうたくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん

Enough is enough is enough is enough
もうたくさん、たくさん、たくさん、たくさん

Enough is enough is enough is enough
もうたくさん、たくさん、たくさん、たくさん

Enough is enough is enough is enough is enough is enough is enough
もうたくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん

Enough is enough is enough is enough
もうたくさん、たくさん、たくさん、たくさん

Enough is enough!
もう、うんざりよ!

2011年6月22日水曜日

The Way We Were


イントロとエンディングのハミング、メロディも歌詞内容も、映画のテーマと呼ぶにふさわしいもの。練り上げられた歌詞に、想い出の本質が描かれています。想い出は美しいけれど、それは痛みの記憶が時と共に褪せるから。どれほどたぐり寄せても、‘The Way We Were かつての私たち’をありのままに描く事はできない。過去に戻ることができたら?と問いかけるが、それ以上はせず、明日へと顔を向けている女性の声は、優しくやわらかです。

【曲紹介】
◯作詞は、アランとマリリン・バーグマン夫妻Alan Bergman & Marilyn Bergman 、作曲はマーヴィン・ハムリッシュMarvin Hamlisch。

◯1973年公開のシドニー・ポラック監督作品『The Way We Were追憶』のために書かれた名曲。主演は、バーバラ・ストレイザンドBarbra Streisand とロバート・レッドフォード。

◯当初、歌詞の冒頭はDaydreamだったとか。それをMemoriesとしたのは、バーバラだったと言われている。 

【歌詞】
Memories
Light the corners of my mind
Misty watercolor memories
Of the way we were
想い出
心の片隅を照らしてくれる
にじんだ水彩画のような、おぼろげな想い出
それが、あの頃の私たち

Scattered pictures
Of the smiles we left behind
Smiles we gave to one another
For the way we were
散らばった写真
私たちが置き去りにしてきた笑顔
二人でお互いに交わした微笑み
それが、かつての私たち

Can it be that it was all so simple then
Or has time rewritten every line
If we had the chance to do it all again
Tell me - would we?
Could we?
あの頃は何もかもがこんなに単純だったのかしら?
それとも時間が、一行一行書き変えてしまったのかしら
もしすべてをやり直す機会が持てるとしたら
やり直すかしら?
教えて、やり直すことができる?

Memories
May be beautiful and yet
What's too painful to remember
We simply choose to forget
想い出は
美しいかもしれないけれど
蘇らせるには辛過ぎる出来事もあったわ
痛みはただ忘れるようにしてしまうだけ

So it is the laughter
We will remember
Whenever we remember
The way we were
だから 笑い声ばかり
思い出してしまう
いつだって思い浮かべるのは
あの頃の私たち

The way we were..
在りし日の私たち



2011年6月20日月曜日

Born to Run




どの映像も熱気に満ち溢れているボスのライヴ!決まった曲を決まったやり方で行うーマンネリに陥ることはなく、確かめ合う。ぶれていないことを、 腐っていないことを。Eストリートバンド他個性溢れる面々から構成されたメンバーは、ブルースというエースを抱えた最強のチーム。ステージ下手には太く支えるBIGMAN!アルトサックスを携えたクラレンスが...。まさにBorn to Run。熱く優しい音とともに、大黒柱は駆け抜けていきました。

【曲紹介】
◯作詞/作曲は、ブルース・スプリングスティーンBruce Springsteen 。1975年8月にリリースされたアルバム『Born to Run』収録。

【歌詞】
In the day we sweat it out in the streets of a runaway American dream
At night we ride through mansions of glory in suicide machines
Sprung from cages out on HighWay 9
Chrome wheeled, fuel injected
And steppin' out over the line
Baby this town rips the bones from your back
It's a death trap, it's a suicide rap
We gotta get out while we're young
'Cause tramps like us, baby we were born to run
昼は街で、汗水垂らして働いて
つかめそうもないアメリカン・ドリームを追っている
夜は夜で無茶な暴走 死んじまってもいいくらいの猛スピードで
豪邸、そう栄光の館とやらを走りぬける
檻から放たれた獣のようにハイウェイ9に躍り出る
車輪にはクロムのメッキ、ガソリンは満タンで車道にオン
ベイビー、この街はお前の背骨をはぎ取っちまう
死の罠がはびこっている、ここに留まるのは自殺行為さ
若いうちに抜け出した方がよさそうだぜ
俺たちのような根無し草は、生まれついての走り屋だから

Wendy let me in I wanna be your friend
I want to guard your dreams and visions
Just wraps your legs 'round these velvet rims
And strap your hands across my engines
Together we could break this trap
We'll run till we drop, baby we'll never go back
Will you walk with me out on the wire
'Cause baby I'm just a scared and lonely rider
But I gotta know how it feels
I want to know if your love is wild
Girl I want to know if love is real
ウェンディ、中に入れてくれ、友達になりたいんだ
お前の夢、お前の憧れを守ってやりたい 
さぁヴェルベットの縁におまえの足を巻きつけ
おれのエンジンにしがみつけ
二人一緒なら、このワナを突き破れるだろう
倒れるまで走るんだ、ベイビー 決して後戻りはしない
ワイヤーの上を行くようなこの賭けに 一緒にかけてみてくれないか
俺は孤独なライダー、淋しさにふるえているのさ
だけど、どんな感じかはわかっている
お前の愛がどんなに激しいか教えてくれ
お前の愛が本物なのか知りたいのさ

Beyond the Palace hemi-powered drones scream down the boulevard
The girls comb their hair in rearview mirrors
And the boys try to look so hard
The amusement park rises bold and stark
Kids are huddled on the beach on a mist
I wanna die with you Wendy on the streets tonight
In an everlasting kiss
宮殿の向こう側では なよなよしたのらくら者たちが大通りを叫びながら通る
女の子たちはバックミラーで髪を梳かし
少年たちはカッコ良く見せようと必死だ
遊園地は電光に照らされ闇に浮かび上がっている
ガキどもは霧がかかった海岸でたむろしている
ウェンディ、今夜俺は路上でお前と死んでしまいたい
永遠のキッスを交わしながら

The highway's jammed with broken heroes
On a last chance power drive
Everybody's out on the run tonight
But there's no place left to hide
Together Wendy we can live with the sadness
I'll love you with all the madness in my soul
Someday girl I don't know when
We're gonna get to that place
Where we really want to go
And we'll walk in the sun
But till then tramps like us
Baby we were born to run
ハイウェイは夢破れたヒーロたちで埋め尽くされている
奴らは最後の疾走に懸けている
今夜は誰もが走り出そうと通りに出ている
隠れるような所は残っちゃいない
ウェンディ お前と一緒なら この悲しみに立ち向かえる
心の底から狂おしいほどお前を愛そう
いつの日か はっきりとはわからないけれど
きっと俺達は辿り着く
俺達が本当に行きたい場所へ 
陽の当たる場所を歩くんだ
だけどそれまでは
俺たちみたいな根なし草は
生まれながらに走るしかない運命なのさ

2011年6月18日土曜日

Love is Blind


‘掃き溜めに鶴’状況でのジャニスの堂々とした歌唱に胸打たれます。「恋は盲目」の解釈では、愚かな恋に理性を失い痘痕もエクボ、全く見えないも同然ーとなるのでしょうが、琴線に届くこの旋律。深く大きな愛を想わずにはいられません。愛の残酷さ、そして、盲目という言葉が持つ暗闇、境のない絶望。blindの語源flame「炎」は、全ての色の源でもあるとか。早熟の天才ジャニスの波乱に満ちた人生、そして輝く炎と、何よりもその光を必要とする洞窟の暗闇を想いながら、訳してみました。

【曲紹介】
◯作詞/作曲はジャニス・イアンJanis Ian。1976年アルバム『Aftertones』収録。

◯日本では、1976年7月からTVドラマ「グッドバイ・ママ」に主題歌として使用され、大ヒットした。

【歌詞】
Love is blind
Love is only sorrow
Love is no tomorrow
Since you went away
愛は 暗闇
愛は 哀しみだけの世界
愛は 明日がやってこないということ
あなたが行ってしまってから

Love is blind
How well I remember
In the heat of summer pleasure
Winter fades

他の事が思い出せないのに
何て鮮明に覚えているのだろう
夏の歓びで暑いくらいだから
冬のことは 色褪せていたはずなのに

How long will it take
Before I can't remember
Memories I should forget
I've been burning
Since the day we met
どれくらいかかるのだろう
思い出せなくなる日まで
忘れた方がいい 想い出の数々
胸に焼きつけて来た
出会った日からの事を

Love is blind
Love is without a mercy 
Love is "Now you've hurt me
Now you're gone away"

一瞬の輝きに眼が眩み 何も見えない
情け容赦のない 愛
“こうして あなたが私を傷つけ
そして あなたが去っていった”

Love is blind
Love is no horizon
And I'm slowly dying
Here in yesterday

色が感じられない
陽がのぼることすら感じられない
私はゆっくりと消えて行く
ここで 過去の世界に佇みながら

In the morning
Waken to the sound of weeping
Someone else should weep for me
Now it's over
Lover, let me be
朝、すすり泣く声で目覚める
誰か他の人が 私のために泣いてくれていたのかしら
今はもう終わった事
愛する人、私をそのままにしておいて

Love is blind
Love is your caress
Love is tenderness
And momentary pain
愛は
盲目
愛は あなたの抱擁
愛とは やさしさ
そして 絶え間ない痛み

Love is blind
How well I remember
In the heat of summer pleasure
Winter fades
何もわかっていなかった
こんなにもはっきりと覚えている
夏の歓び 熱にうかされていたのね
寒く厳しい冬が来る事など 考えもしなかった

※ 全ての色はこの「炎」のいろいろな色から発展したそうです。例えば、flameのfがbに変えてblue青。blindについては、fはbに、mはnに変化してきたとのこと。真っ暗な中で突然炎で照らされると一瞬の明るさに目が眩み、何も見えなくなってしま う状態が、blindという言葉になっていったのではと推測されています。

2011年6月17日金曜日

Sailing


人生はしばしば航海に例えられます。現在進行形から始まるので、一瞬‘門出の歌’のように感じますが、現世での役目を終え、生まれ出でた場所へ戻って行く、現世で出会った人への‘別れの歌’のようです。難解な単語も構文も一切ありませんが、壮大なスケールを感じます。映像は2002年グラストンベリー・フェスティバルGlastonbury Festivalの模様。ギターは、ポール・ウォーレン Paul Warren。観客席は、あたかも大海原のようです。

【曲紹介】
◯作詞/作曲は、ガヴィン・サザーランドGavin Sutherland 。ガヴィンは、サザーランド・ブラザーズSutherland Bros. Band (featuring the Sutherland Brothers Gavin and Iain)というデュオの一員で、1972年6月にリリースしている。

◯サザーランド兄弟の父は漁師。「嵐の中で生きて帰れないと思った事は何回もあった。神に助けを求めた。そして助けて下さった」という父の話を聞いてこの曲をつくったとも言われている。

◯オリジナルはこちら☞ http://t.co/jaXCvR8

◯ロッド・スチュワートが、1975 年アルバム『Atlantic Crossing』にて発表し、大ヒットした。

【歌詞】
I am sailing,
I am sailing home again 'cross the sea.
I am sailing stormy waters,
to be near you,
to be free.
海を行く
海を行く 海を渡って 再び帰っていくのだ
海を行く 荒々しい波を抜けて
あなたに近づいていく
解き放たれて行くのだ

I am flying,
I am flying like a bird 'cross the sky.
I am flying passing high clouds,
to be near you,
to be free.
私は飛んでいる
私は空を渡る鳥のように 飛んでいる
私は高い雲を追い越しながら 飛んでいる
あなたの側へと
自由になるために

Can you hear me,
Can you hear me, through the dark night far away?
I am dying,
forever trying to be with you;
Who can say?
君に聴こえるかい
遠く暗い闇夜を通して 私の声が聴こえるかい
私は死んでいく
永遠に 君のそばにいられるように
そうなれるかはわからないけれど

Can you hear me,
Can you hear me, through the dark night far away?
I am dying,
forever trying
to be with you;
Who can say?
君に聴こえるかい
遠く暗い闇夜を通して 私の声が聴こえるかい
私は死ぬ
絶え間ない挑戦は永遠に続くだろう
君の側にいられるように
そうなれるかはわからないけれど

[instrumental break]


We are sailing,
We are sailing home again 'cross the sea.
We are sailing stormy waters,
to be near you,
to be free.
私たちは海を行く
いずれ再び帰っていくために海を渡る
嵐の海を抜けて  いつか海を渡って行く
あなたに近づくために。
自由の身になるために。

Oh Lord,
to be near you,
to be free.
神よ
あなたの側へと
解き放たれ、自由の身となるために

Oh Lord,
to be near you,
to be free.
神よ
あなたに近づいていく
自由になるんだ

*youについては、=神さま、=現世で出会った人々の二重の意味と解釈しました。


2011年6月11日土曜日

Rain Drops Keep Falling on My Head


‘Meet the future’と促されて、自転車にまたがるエッタ・プレイス!。これぞアメリカ・ニュー・シネマ。『明日に向って撃て!』は、ラストまで名シーン連続の映画ですが、観客もカタカタと動く自転車に乗りながら、木漏れ日に包まれ笑い合う二人を眺めているような気にさせられる映像です。ただ歌が流れ、二人の会話は聴こえず、果実、藁、夕景が映されていく..。映画全体をふくめ、幸せの在り処の不確かさ、曖昧さ、儚さが何とたっぷりと表現されていた事かと感嘆させられます。それにしても、このシーンのポール・ニューマンは、この上なく魅力的。

【曲紹介】
◯作詞はハル・デヴィッドHal David、作曲はバート・バカラックBurt Bacharach、邦題は「雨にぬれても」。

◯1969 年のジョージ・ロイ・ヒル George Roy Hill監督作品『明日に向って撃て!』(原題: Butch Cassidy and the Sundance Kid)の劇中歌。

◯B.J.トーマスB.J.Thomasが1969年にリリース。当初バカラックは、レイ・スティーヴンスRay Stevensに依頼したが、断わられたため、B.J.トーマスが歌うこととなったとの事。

【歌詞】
Raindrops are falling on my head
and just like the guy whose feet are too big for his bed,
nothing seems to fit
those raindrops are falling on my head,they keep falling
雨粒が頭の上に落ちてくる
小さな寝床から足がはみ出している男みたいに
何もかもしっくりこない
雨が僕の頭に降ってくる 降り続いてくる

so I just did me some talking to the sun,
and I said I didn't like the way he got things done,
sleeping on the job
those raindrops are falling on my head they keep falling
だから太陽に向かってちょっと一言
お前のやりかたは気に入らないね、そう言ってやった
仕事しないで寝てるんじゃないよって
雨が頭から僕を濡らしている まだ降り続いている

But there's one thing, I know
the blues they sent to meet me won't defeat me.
It won't be long 'till happiness steps up to greet me
でも一つだけわかっていることがある
雨が降っているからといって、憂鬱な気分になったりはしないのさ
そのうち幸せの方が俺に挨拶しにやって来るはずだから

Raindrops keep falling on my head
but that doesn't mean my eyes will soon be turning red.
Crying's not for me, 'cause
I'm never gonna stop the rain by complaining
because I'm free
nothing's worrying me
雨が降りしきり、僕を濡らし続ける
でもだからといって、眼を赤くして泣きはらしたりはしないよ
泣くなんて自分に似合わない なぜって
文句を言ったところで雨を止めることはできないし
なぜって僕は自由なのさ
心配事なんて何もない

Raindrops keep falling on my head
but that doesn't mean my eyes will soon be turning red.
Crying's not for me, cause
I'm never gonna stop the rain by complaining
because I'm free
nothing's worrying me
雨が降り続ける 僕の頭の上に
でもだからといって、眼がすぐに赤くなってしまうわけでもないのさ
泣いたって何にもならないのさ なぜって
愚痴をこぼししたって雨が止む訳じゃないし
なぜって僕は自由なんだ
何にも煩わされることなんてないんだから

2011年6月10日金曜日

Dream A Little Dream Of Me


ここで唄われている夢は直接的には‘夜に眠りながら見る夢’ですが、‘将来にかなえたい夢’の意味も重ね合わされています。タイトルにdream が2回表記されていてもシツコさが全く感じられず、間に挟まったa littleがとても可愛らしく感じられます。‘夢に出る’というと、コワいイメージもありますが、メロディが優しく重さはなく‘ほんの少しでいから’というニュアンス。エラ・フィッツジェラルドElla Fitzgeraldの唄い方はしっとりと柔らかく、押し付けがましさは全くありません。そして、サッチモLouis Armstrongの何と表情豊かな事!時の記念日・夢の日という6月10日に。

【曲紹介】
◯作詞はガス・カーンGus Kahn、作曲はアウィルバー・シュワントWilbur Schwandtとファビアン・アンドレFabian Andre。

◯ウィスコンシン州の同郷同士という、シュワントとアンドレが1930年に作曲し、その1年後にガス・カーンGus Kahnが詞を手がけた。

◯1931年にオジー・ネルソンがリリースし、その後上記の二人を始め、女性ではドリス・ディ、ママ・キャス、ダイアナ・クラール。男性もナット・キング・コール、ディーン・マーティン、マイケル・ブーブレ等々、多数の歌手がレコーディングしている。

【歌詞】
Stars shining bright above you
Night breezes seem to whisper "I love you"
Birds singing in the sycamore tree
Dream a little dream of me
星がきらめいている 貴方に降りそそぐように
夜の心地よい風は貴方の代わりに
「愛してるょ」って私にささやいているみたい
鳥たちが、スズカケの木で歌ってるわ
少しでいいから、夢に私を想ってみて


Say “night-to-night” and kiss me
Just hold me tight and tell me you'll miss me
While I'm alone and blue as can be
Dream a little dream of me
子どもをなだめるように
お休みのキスをして
ただぎゅっと抱き寄せて
恋しいとつぶやいてほしいの
一人で淋しくて仕方ないから
少しでいいから私を夢に出させて

Stars fading, but I linger on, dear
Still craving your kiss
I'm longing to linger till dawn, dear
Just saying this
星が消えても想いにふけったまま
まだあなたのキスを求めてる
このまま夜明けまで待ち続けてしまう
ただこんな風に言いながら

Sweet dreams till sun-beams find you
Sweet dreams that leave all worries behind you
But in your dreams what ever they be
Dream a little dream of me
すてきな夢の果てにお日さまはあなたを見つけて照らすわ
すてきな夢ゆえに心配事なんて全部忘れられる
だからね、どんな夢であってもいいから
夢をみるときにはほんの少し私を想ってみて

2011年6月9日木曜日

Music And Me


マイケル・ジャクソンが、いかに“選ばれし者”であったかーさまざまな曲にその証しを見る想いがします。この曲も、そのひとつ。Black Dancing を起源とするMusicの申し子マイケルのソロ活動のためにつくられた名曲です。周りに理解者がいなくとも、音楽という最高の相棒がいる。変声期を経てもなお、高く美しいリリカル・テナー。エンピツという相棒から生まれた変幻自在のキャラクター“くるくるポピン”誕生の物語にぴったりの曲です。

【曲紹介】
◯作詞/作曲は、マイク・キャノンMike Cannon、ドン・フェンストンDon Fenceton、メル・ラーソンMel Larson、ジェリー・マルスリーノJerry Marcellino。プロデューサーは、ハル・ディヴィスHal Davis。

◯1973年にリリースされたマイケル・ジャクソンMichael Jacksonのソロアルバム『Music & Me』、1975年発表の『Forever, Michael』他に収められている。

【歌詞】
We've been together for such a long time now
Music, music and me
Don't care whether all our songs rhyme
Now music, music and me
僕らはずいぶん長い間ずっと一緒にやってきたね
音楽、音楽と僕
二人でつくる歌が韻を踏んでいなくても
気にすることはないよね
僕の相棒、音楽。
音楽と僕

Only know wherever I go
We're as close as two friends can be
There have been others
But never two lovers
Like music, music and me
これだけはハッキリしている
僕がどこへ行こうと
僕と音楽は、親友同士みたいに
とても親密に寄り添っているのさ
世の中にはいろいろな二人組がいるけれど
恋人同士だって適わないのさ
音楽と僕みたいに結ばれたコンビはいないのさ

Grab a song and come along
You can sing your melody
In your mind you will find
A world of sweet harmony
歌を思いついたら、どんどん唄ってみて
君は君のメロディを口ずさめばいいのさ
君の心の中に
甘いハーモニーが広がって行くだろうね

Birds of a feather will fly together
Now music, music and me
Music and me
同じ種類のツガイの鳥は一緒に飛んで行くものさ
だから音楽と僕もいつも一緒さ
音楽と僕、この上ない、コンビなんだ