2011年2月23日水曜日

People


中学生時代に名画座で『ファニーガール』を観た時には、‘どうして?人を必要とする人が一番ラッキーなどという事があろうか?’と感じたものです。美しいメロディと共に、自分のどこかにひっかかっていた詞の意味を理解し始めたのは、ずいぶん経ってからのこと。欠点だらけの自分を痛く知り、自分以外の人の不充分さを受け容れられるようになった事や一つ一つの行為に代償を求めなくなってきた事に、深く感謝できるようになってからです。


【曲紹介】
◯作詞:Bob Merrill、作曲:Jule Styne。曲をつくるために雇われた二人が初めて会い、フロリダのPalm Beach で共同作業。「いいメロディが浮かんだ」というStyne が演奏し始めると、Merrillに詞が浮かんできて、およそ30分でつくられたという逸話が伝えられている。


◯ミュージカル『Funny Girl』の劇中歌(1964) でバーブラ・ストライサンドBarbra Streisandが歌唱。


◯エラ・フィッツジェラルドをはじめ、さまざまな歌手がカヴァーしている。


【歌詞】
People,
People who need people,
Are the luckiest people in the world
We're children, needing other children
And yet letting a grownup pride
Hide all the need inside
Acting more like children than children
人は、人を求めている
そういう人が世界で一番幸運な人たち
人はみんな子ども
他の子を必要としている
だけど大人のプライドが邪魔をして
してほしい事を内側に隠したまま
子ども以上に子どもっぽい行動に出てしまう


Lovers are very special people
They're the luckiest people in the world
With one person one very special person
A feeling deep in your soul
Says you were half now you're whole
No more hunger and thirst
But first be a person who needs people
People who need people
Are the luckiest people in the world
恋人たちはとびきり特別な人たち
世界で一番幸運な人たち
とても特別なたった一人の人と一緒にいる
魂の奥にある感情が言う
あなたは半分だったけど、
やっと(半分と合って)ひとつになれた
もう飢えることも渇くこともないって
でもまず、自分から人を求めていかれる人になることよ
人を必要とする人
そういう人が世界で一番幸運なのだから


A feeling deep in your soul
Says you were half now you're whole
No more hunger and thirst
But first be a person who needs people
People who need people
Are the luckiest people in the world
魂の奥にある感情が言う
あなたは半分だったけど、
やっとひとつになれた
もう飢えることも渇くこともない
まず、自分から人を求めていかれる人になることよ
人を必要とする人
そういう人が世界で一番幸運なのだから

*この歌を理解できるようになったきっかけとなった、いわさきちひろさんの『大人になること』を合わせて、投稿する事にしました。

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